山本由伸、大谷翔平から「ナイスピッチ」　初勝利のビールかけに笑顔「何の味かわかんない」

試合後にベッツから呼び出し…カートに乗せられビールシャワー「何が起こっているのか」

■ドジャース 4ー1 カブス（日本時間7日・シカゴ）

　ドジャース・山本由伸投手は6日（日本時間7日）、敵地・カブス戦に先発登板し、5回80球で3安打無失点。3試合目にしてメジャー初勝利を挙げた。渡米後、自己最多となる8奪三振をマーク。試合後、チームメートからビールシャワーで祝福を受け「噂には聞いていましたけど」「あっという間でした。一瞬で」と笑った。

　初回、立ち上がりから2つの安打と四球で無死満塁のピンチを作った。「とにかく落ち着いて、押し出しは本当に一番いやだと思っていたので、とにかくストライクゾーンに投げていこうと」と振り返るように、3者連続三振で切り抜けた。2回にも2死満塁でべリンジャーを空振り三振に仕留めた。3回以降は立て直し、1人も走者を出さないピッチングを見せた。

　鈴木誠也外野手とのメジャー初対戦は2打数無安打1四球1奪三振だった。試合前には笑顔で話す場面も。「たまたまいいところに。最後の（空振りを取った）ストレートもいい高さにちょうど抜けたので。本当に運がよかったですね」と謙虚に振り返った。

　試合後、大谷翔平投手から「ナイスピッチ」とほめられたことを明かした。囲み取材が始まろうとしたところで、ムーキー・ベッツ内野手から呼び出し。クラブハウスに入ると、カートに乗せられ、ビールシャワーの“洗礼”を受けた。「もう何が起こっているか……。目を閉じろって言われて。あっという間に。今も何かがのどにあります。何の味かわからないですけど……。ビールだけじゃなかったです」と笑った。

　山本はこの日がメジャー3度目の登板。デビューとなった3月21日のパドレス戦（韓国・ソウル）では初回4安打5失点でKOされ、敗戦投手になった。厳しいデビューとなったが、「もうシーズンは長いので。1試合1試合集中して毎日過ごしていくことだけを心掛けているので」と気持ちを整えた。そこから2戦連続無失点で3試合目でつかんだ初勝利。「嬉しく思います。勝ち星を一つずつ積み重ねて、チームに貢献していけるよう頑張ります」と気を引き締めた。

（Full-Count編集部）