大谷翔平、復調の裏に“新アイテム” 使用後に2長打…指揮官も効果実感「気に入っている」

試合前に取材対応を行ったドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】
試合前に取材対応を行ったドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

カブス戦で今永から2打席凡退後…クリケットのバットで調整し2本の長打

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は8日(日本時間9日)、復調の兆しを見せている大谷翔平投手について言及。「理論的には、ヒットゾーンに飛ばせるよう平面で捉えることを手助けする」とクリケットのバットを利用するメリットを明かした。

 大谷はシーズン開幕から本塁打が出ず、初アーチは3日(同4日)の本拠地ジャイアンツ戦。開幕から9試合、41打席での1号は“自己最遅”だった。そこから5日(同6日)の敵地・カブス戦で2戦連発の2号。自己最長タイとなる4試合連続マルチ安打をマークするなど、ここまで打率.320とV字回復させている。

 前日7日(同8日)の敵地・カブス戦には「2番・指名打者」で先発出場。今永昇太投手との初対決では空振り三振、三邪飛に抑えられていた。第2打席が終わった後にクリケットのバットを用いて調整。その後、右中間三塁打、中越え適時二塁打を放った。

 8日(同9日)の敵地・ツインズ戦前に取材に応じた大谷は「クリケットのバットは面になっているので。面で捉えていくというか。体を振って返しているのが早いスイングではあったので」と説明。「練習の一環としてよさそうだなと思ったので。今日もやろうかなと思っています」と明かしていた。

 ロバーツ監督もクリケットバットの使用について「いくつか秘密を明かしたね。理論的には、ヒットゾーンに飛ばせるよう平面で捉えることを手助けする」と言及。「彼とロバート(バンスコヨック打撃コーチ)が取り組んでいた。ショウヘイは気に入っていたよ」と復調に手ごたえを感じていた。

 ここまで打率.320、2本塁打、7打点、OPS.944。右肘の手術を行い打者専念で迎えたシーズンだが、影響については「関係ないと思う。韓国では広い球場でプレーし、シカゴでは真正面に風が吹いていた」と指揮官。「スーパーアスリートには驚くことがもうなくなることを知った。ショウヘイは他とは違うアスリートなんだ。本当にそうなんだ。スペシャルなアスリートは回復の早さや質が違う。彼はその稀な部類に入る選手だ」と賛辞をやめなかった。

(Full-Count編集部)

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