大谷翔平「今回のアレ」 水原一平氏を指す単語なし…記者が感じた“騒動のショック”

囲み取材を行ったドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】
囲み取材を行ったドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

違法賭博疑惑の水原一平氏が解雇に、騒動も「野球をやる時は考えてはいない」

■ドジャース 4ー2 ツインズ(日本時間9日・ミネソタ)

 ドジャース・大谷翔平投手の複雑な思いがにじみ出た。元通訳の水原一平通訳が違法賭博の疑いで解雇となってから約3週間。8日(日本時間9日)の敵地・ツインズ戦の3時間前に囲み取材が行われた。ビジターにも関わらず、日米メディア約30人超が集まった異様な注目度。当然、騒動に関連する質問も全17問のうち4問ぶつけられた。

 3月25日(同26日)の騒動に関する声明発表では水原氏について、「信頼していた方」「彼」「一平さん」と呼び名が変化。大谷の動揺もうかがえたが、この日は違った。「そのこと」「今回のアレ」と話すのみで、水原氏を指す単語を発する回数はゼロ。もう水原氏を思い出したくないのか、気持ちを切り替えようとしているのか。さまざまな感情の動きを感じ取れた。

「野球をやる時に、特にそのこと(水原氏の騒動)を考えてはいないですし、変な話、やってきた技術だったりというのは、基本的には変わらないと思うので。それをまずは信じて、グラウンドの中で100%表現するというのが僕の仕事なので。そこはグラウンドの外で何があっても変わらないところかなと思います」

 水原氏の騒動は米メディアも注目するニュースだ。「どう集中力を保っているか」。上記のコメントはこんな米メディアの質問に対しての回答だ。違法賭博疑惑が解決するまでついて回るスキャンダルとなるが、もう触れたくないのが正直なところか。

 これまでの2人の関係を鑑みると、水原氏は大谷の銀行口座の暗証番号なども知っている間柄で、違法ブックメーカーへも独断で振り込める。それだけ親しい間柄だったと思っている。2018年のメジャー移籍後は常に相棒。「今回のアレでもそうですけど、決まっていたことをいろいろ変えなきゃいけなかったりしているので。まだそんなに生活の基盤というのが出来ていない」。食生活の変化について聞いた際のコメントには、ショックの大きさが感じられた。

「仕事」では7回に左越えへ3号ソロ、4打数3安打1打点でマルチ安打を自己最長の5試合連続に伸ばした。「もちろんチームの皆さんのサポートもありますし、コーチ陣、フロントのサポートもすごく感じている。今すごくありがたいなと思っています」。1日でも早く心底笑える日を……。そんな大谷をただただ待ちたい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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