大谷翔平の“クリケット打法”は効果的か? 球界OBが検証…元MVPも実践したリセット

ツインズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ツインズ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

「時に違う景色を見ることも大事です」

■ドジャース 4ー2 ツインズ(日本時間9日・ミネソタ)

 ドジャース・大谷翔平投手が8日(日本時間9日)、敵地のツインズ戦に「2番・指名打者」で出場し、3号ソロを含む5打数3安打1打点で勝利に貢献。通算174発とし、松井秀喜氏の持つ日本人最多175本塁打に王手をかけた。試合前に打撃練習でクリケットのバットを使用していると明らかに。元メジャーリーガーらがその効果を検証した。

 大谷はこの日、第1打席で中越え二塁打、第3打席で左翼線二塁打。そして第5打席で左越え3号ソロを放った。今季初の1試合3安打で、自己最長の5戦連続マルチ安打。その打棒はとどまるところを知らない。試合前には、クリケットのバットで調整していることを明かした。「クリケットのバットは面になっているので。面で捉えていくというか」「練習の一環としてよさそうだなと思ったので」などと語った。

 地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のポストゲームショーでも、クリケットのバットによる練習が話題に。メジャー通算2050安打、317本塁打をマークしたエイドリアン・ゴンザレス氏は「間違いなく(打席で)余裕を持たせるという意味では、手助けになりましたね」と述べた。

 通算1126安打、70本塁打を記録したジェリー・ヘアストンJr.氏は、2002年にア・リーグMVPに輝いたミゲル・テハダ氏に言及。「左打席で打撃練習するのです。彼はスイッチヒッターではありませんよ。リセットボタンを押すためです。そして、自分のスイングを取り戻しました。時に違う景色を見ることも大事です」と力を込めた。

 テハダ氏は通算2407安打、307本塁打を放った右のスラッガー。逆の左で打つことでリセットしたという。大谷の場合はクリケットのバットを使った練習が、そうした効果を生んでいるという見立てだ。大谷が新たに得た調整手段。“クリケット打法”で今後も打ちまくるか、注目だ。

(Full-Count編集部)

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