昨季から“四球半減”も…大谷翔平に「いい兆候」 ド軍で進化を示す「72.2%」

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

開幕15試合を終えて5四球、エンゼルス時代の昨季は1敬遠を含めて8四球だった

 ドジャースの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)から本拠地に戻り、パドレスとの3連戦に臨む。レギュラーシーズンは序盤15試合が終了。ドジャース移籍1年目、昨季と違う、ちょっと気になる数字がある。四球の数だ。

 今季は開幕15試合を終えて5四球。エンゼルス時代の昨季は15試合で1敬遠を含めて8四球だったが、実に半減している。これはどういうことか。やはり後を打つ打者がキーマンになっている。

 昨季は開幕から15試合目まで3番を任され、4番にはレンドン(8試合)、レンフロー(7試合)が入った。ドジャース移籍後は2番に入り、後を打つ3番はフリーマンで固定。通算2131安打、322本塁打を記録し、今季も打率.333と好調なスタートを切ったベテランが後ろに控えることで、大谷に対して相手投手は四球覚悟の配球ではなく、勝負せざるを得ない状況が作れている。ロバーツ監督も「フレディによってショウヘイがプロテクトされている」と自信を見せる。

 大谷も進化を見せている。米データサイト・ファングラフスによると、ボールゾーンスイング率「O-Swing%」は29.7%。昨季の33.3%から3%以上も改善されている。ストライクゾーンスイング率「Z-Swing%」も72.2%で、昨季の70.7%から向上。ベイツ打撃コーチは「振るべき球をしっかり振れていけているかが大事だ」と語っていたが、まさに好球必打を実践している。

 ドジャースはメジャーでも屈指のデータ分析力を誇る。球団のデータ担当者は「いい兆候? そうですね。ただ、(シーズン序盤で)まだサンプル数が少ない」と慎重だったが、ドジャースの強力打線に入ることで、打者・大谷の脅威が増しているのは間違いない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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