実績ゼロも…初めて見た同期に“衝撃”「レベルが違いすぎ」 寄り添いに徹した裏方

昨年WBC期間中にオリックス勢と食事に出かける青田佑介氏【写真:本人提供】
昨年WBC期間中にオリックス勢と食事に出かける青田佑介氏【写真:本人提供】

昨季まで8年間オリックス在籍の青田氏が「1番最初に受けた衝撃」

 衝撃の「名シーン」が脳裏から離れない。昨季までオリックスで球団トレーナーを務めていた青田佑介氏は、昨年3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも同行。米マイアミのローンデポ・パークで行われた準決勝のメキシコ戦、3点を追う7回にレッドソックス・吉田正尚外野手が放った起死回生の同点3ランが忘れられない。

 青田氏は「僕はスタンドで見させて頂きました」と笑顔で振り返る。「みんな、チーム(オリックス)では『正尚さん、頼んでばっかりで申し訳ないんですけど、今日もよろしくお願いします!』って、よく言ったりしていたんです。もちろん、冗談なんですけど、その流れで本番でも願ったら、本当に打ってくれて……。ものすごく盛り上がったのを覚えていますね」。大切な思い出が、また増えた。

 青田氏は2009年に東京衛生学園専門学校を卒業。治療院勤務などを経て、2016年1月から昨季までの8年間でオリックスのチームトレーナーとして選手をサポートしてきた。今年2月下旬より、埼玉・浦和にて「ao conditioning room」を開いた。

 2015年ドラフト1位の吉田とは“同期”でもある。「プロの世界で1番最初に受けた衝撃は、ドラフト1位で入ってきた正尚のバッティングですね。最初にフリーバッティングを見た時に『これはすごいな』と思いました。もう、飛んでいく打球のレベルが違いすぎて。え……? 1年目でこのレベルが普通なのかな? と思いましたね」。まだプロでの実績がなかった吉田の打球を見て、疑問が浮かぶばかりだった。

「あの頃はまだ正尚も活躍していないわけじゃないですか……? どのレベルの選手が活躍するのかわからない中で、大学生のドラフト1位ってこんなすごいんだ……って思ったのが最初でしたね」

 昨年のWBC期間中、オリックスのメンバーで食事会も開かれ、青田氏も参加した。「ずっと野球の話でしたね。正尚さん、メジャーのキャンプ、どうですか? って感じでした」。“野球少年”たちに囲まれた裏方さんは、幸せな時間を過ごした。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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