驚異の防御率0.45…オリに現れた怪腕が「ホント由伸級」 “34年ぶり快挙”に「本物の神」

オリックスのアンダーソン・エスピノーザ【画像:パーソル パ・リーグTV】
オリックスのアンダーソン・エスピノーザ【画像:パーソル パ・リーグTV】

オリックスの新外国人エスピノーザ、直球割合は最低の「8.7%」も変幻自在

 球団の外国人選手では34年ぶりとなる初登板からの3連勝を飾っているオリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手に、「エースの面影」を重ねる声が相次いでいる。ここまで各球団の主戦級と投げ合いながら、3戦3勝で防御率0.45をマーク。投球内容を見ると、直球の割合は12球団の規定到達者で最も低い8.7%となっている。変幻自在の投球に、SNSでは「えぐすぎる ベネズエラ人の山本由伸やん」といった声が上がっている(成績はすべて18日現在)。

 今季新加入したエスピノーザは2014年に16歳でレッドソックスと契約すると、パドレス時代の2017年にはMLB公式サイトのプロスペクトランキングで全体19位、球団1位の超有望株に選ばれた。しかし、同年7月にトミー・ジョン手術を受け、新型コロナの影響などで4年間登板なし。2022年にメジャー初登板したが実力を発揮できず、活躍の舞台を日本に求めた26歳だ。

 今季は来日初登板となった3月30日のソフトバンク戦(京セラドーム)で6回無失点と好投し、初勝利をマーク。4月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)は7回1失点、17日の楽天戦(楽天モバイルパーク)も7回無失点と抜群の安定感を示している。投げ合った相手はモイネロ、種市、岸といずれも主戦級の投手だっただけに、その価値はより高まっている。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、投球全体における直球の割合は12球団で規定投球回に到達している投手の中ではもっとも低い8.7%。一方でツーシームの割合は49.0%で、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップと多彩な変化球を織り交ぜる傾向が現れている。

 まさに変幻自在と呼ぶべき投球に、ファンからは「4500万の年俸なんだけど本当によくやってくれてる」「令和のパリーグに顕現した本物の神」と称賛するコメントがあふれている。ほかにも「エスピノーザ、ここまではホントに由伸級の素晴らしい安定感」「由伸が抜けて由伸が出てきた!」「由伸の穴はうもう埋まったなぁ」と、昨季まで絶対的エースとして君臨したドジャース・山本由伸を重ねる声も集まった。

 リーグ4連覇を狙うオリックス。大エースが流出した中で、頼りになる新戦力が出てきたことは戦力的に大きなプラスとなる。

(Full-Count編集部)

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