新庄ハムの躍進支える「ゼロ・カルテット」 衝撃の0.00…接戦を制する“切り札”に

日本ハム・新庄剛志監督【写真:矢口亨】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:矢口亨】

9勝7敗1分けでリーグ2位の日本ハム 好調リリーフ陣の活躍で1点差ゲームは4勝無敗

 ここまで9勝7敗1分けでパ・リーグ2位と好調の日本ハム。躍進を支えているのが強力リリーフ陣だ。中継ぎ陣では投手4人がここまで6試合以上に投げて防御率0.00をマーク。チーム総失点57は総得点46を上回っているが、1点差のゲームは4勝負けなしと、接線での強さが際立っている。新庄剛志監督が就任以降、2年連続で最下位に終わっているチームが生まれ変わろうとしている(成績はすべて20日現在)。

 象徴的だったのが3月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)だ。先発の上原健太投手は4回2失点で降板したが、その後はリリーフ投手5人が無失点でリレー。1点ビハインドの9回は2死から2点を挙げて逆転すると、最後は抑えの田中正義投手が試合を締めて3-2で勝利。劇的な展開となった。

 チームの躍進に貢献しているのは「ゼロ・カルテット」だ。ここまでチームトップタイの8試合に登板している金村尚真投手は、WHIP(投球回あたりの与四球+被安打)が0.64と非常に優秀な数字を残しており、同じく8試合登板の北浦竜次投手もWHIP1.00をマーク。左腕の河野竜生投手は6試合の登板でWHIP0.53、杉浦稔大投手も登板6試合でWHIP1.17を記録している。

 北浦がチームトップタイの2勝をマークするなど、チーム全体の9勝のうち救援陣が3勝を挙げており、昨季から抑えを務めている田中正もここまで8試合に登板して4セーブ2ホールド、防御率1.13と安定している。鉄壁のリリーフ陣が万全な限り、日本ハムの快進撃はまだまだ続きそうだ。

(Full-Count編集部)

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