「今日でやめます」田尾安志、突然の引退表明に“大混乱” 阪神・中村監督の一言で…プツリと切れた気持ち|球界群像 田尾安志#17
現役最終年の田尾安志氏【写真:産経新聞社】田尾安志氏はプロ16年目の1991年限りで現役生活にピリオドを打った
最後は指揮官とのやり取りで決意した。田尾安志氏(野球評論家)は阪神在籍時の1991年シーズン限りで現役生活に幕を下ろした。前年の1990年は5年ぶりに規定打席に到達するなど、119試合出場で打率.280、11本塁打、50打点と活躍したが、この年は5月終了時点で打率.140と低迷していた。6月下旬に2軍行きを告げられ「僕は今日、やめてもいいですから」と中村勝広監督に申し入れたところ「それでいいのか」と言われて引退が決まったという。
引退1年前のプロ15年目(1990年)は、田尾氏にとって手応え十分のシーズンだった。村山実監督時代は代打がメインの仕事になっていたが、中村監督になったこの年は、再びスタメンで多く起用され、結果も出した。4月7日の広島との開幕戦(広島)に「6番・右翼」で出場して、4打数3安打3打点の好スタート。その後、打順も「5番」に上がり、4月を打率.328で乗り切って、波に乗った。
7月5日の巨人戦(甲子園)では4回に宮本和知投手から右前打を放って通算1500安打も達成するなど、シーズンを通して活躍。規定打席にも5年ぶりに到達しての.280だった。「まだやれるなって気持ちでしたね」。この裏には“代打効果”もあったという。「代打をやって、すごく打席のメリハリというのをつかめた感じがした。ランナーがいない時にちょっと気が抜けるんですけど、得点圏とかにいればクッと集中するというかね」。
2軍降格で中村監督と面談…「それでいいのか」の言葉で引退を決断
ラストアーチは引退前年…因縁の広島・北別府から打った
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜田尾安志編〜
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