エ軍で終わるトラウトのキャリア 負傷でトレードは“無理”か…米嘆き「本当に悲しい」

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:ロイター】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:ロイター】

半月板損傷のため負傷者リストに入ったトラウト…今季もフル回転できず

 エンゼルスのマイク・トラウト外野手は、4月30日(日本時間5月1日)に左ひざの半月板損傷のため負傷者リスト(IL)入りした。近年は毎年のように怪我に悩まされ、満足なパフォーマンスを発揮できずにいる。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は他球団へのトレードの可能性はさらに低くなったと指摘。エンゼルス一筋でキャリアを終えそうなトラウトを憂いている。

「今回の怪我により、彼が残りのキャリアをエンゼルスで過ごすという恐ろしい考えが現実に近づきつつある」

 チームは4月に一時首位に立つも、終盤に失速して2日(同3日)時点でアストロズと並んで最下位となっている。9年連続でプレーオフを逃しており、球界のスターであるトラウトには「トレードせよ」との声が毎年のようにあがっている。

 同記事では、トラウトは今回の負傷によって2~3か月は離脱する見込みだと説明。「仮に8月1日までに復帰し、絶好調で今シーズンを終えたとしても、今オフに残っている6年2億1270万ドル(約325億4000万円)のほとんど、あるいはすべてを負担しようと思うほど彼を信頼する球団があるだろうか?」と、仮に他球団がトレードで獲得した場合、獲得球団にはかなりの負担がかかる事を指摘した。

 同メディアはトラウトのトレードが実現するためのシナリオとして「エンゼルスが再び不調になること」「トラウトがMVPに近いフォームに戻ることと、トレードを要求すること」「エンゼルスのモレノオーナーがトラウトの希望を受け入れて、トレード時の金銭面の負担を受け入れること」を挙げたが、今回の負傷で可能性は低くなった。

 2021年からの3年間は、トラウトは出場した試合よりも欠場した試合の方が多い。今季は離脱前までに10本塁打を放つなど、かつての輝きを取り戻したかのようにみられたが、長くは続かなかった。「トラウトのトレードが実現するとしても、それはずっと先のことろう」と指摘。トラウトは26歳と29歳のシーズンに入った際にFAになる可能性があったが、プロ入りしたエンゼルスと2度も延長契約を結んだ。しかし、チームはプレーオフから遠ざかっている。

 メジャーでプレーする選手にとって、プレーオフの出場経験があることはまたとない栄誉。しかしトラウトはMVPに3度輝きながら、それが欠けている。「彼が良かれと思った上での選択だとしても、それは本当に悲しいことだ」。このまま不完全燃焼で、キャリアが終わってしまうのか。

(Full-Count編集部)

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