岡田監督もお手上げ「内容悪過ぎ」 直近4試合の中軸打率.173「こんなんで勝つのは無理」

阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】
阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】

阪神は2カード連続の負け越し、2位・巨人に0.5ゲーム差に迫られる

■広島 3ー1 阪神(8日・甲子園)

 阪神は8日の広島戦(甲子園)に1-3で敗れ、2カード連続の負け越し。2位・巨人に0.5ゲーム差に迫られた。3番から6番が無安打に終わった打線に岡田彰布監督は「こんなんで勝つのは無理やわ。はっきり言うて」と、厳しい言葉で中軸の奮起を促した。

 課題は明白だった。先取点を奪われた直後の3回、近本、中野の連打ですぐさま同点に追いつく。だが、8回に3番手で登板したゲラが、2死二塁から小園、末包に連続適時打を浴び勝ち越しを許した。相手先発・大瀬良には7回1失点に封じられ2021年以来、3年ぶりに白星を献上することになった。

 この日は中軸が無安打に終わり、今カードは2試合で1得点と打線が繋がらない。岡田監督も「クリーンアップっていうか、4人やんか。真ん中の4人がノーヒットか? そら点入らんわな。ヒットが出るとかより、内容が悪すぎるよな。打ち取られ方のな」と、あきれ顔だ。

 指揮官が指摘するように、打点を挙げるべき打者が軒並み不振に陥っている。直近4試合を見ればノイジーが13打数2安打(打率.154)1打点、大山は13打数1安打(打率.077)0打点、佐藤輝は12打数2安打(打率.167)1打点、森下は14打数4安打(打率.286)と踏ん張りを見せるも0打点。ポイントゲッターとして期待する4人が4試合で打率.173、2打点のみ。いくら投手陣が力投しても、これではなかなか白星に結び付かない。

 一時はセ・リーグの貯金を独り占めし、一気に独走態勢に入るかと思われたが、気付けば最下位ヤクルトまで2.5ゲーム差の大混戦模様に。5月だけを見れば1勝4敗1分の勝率.200と最下位に沈んでいる。10日の勝敗次第では首位陥落の可能性も出てきた。

 誰か1人でも状態の良い打者が出てくれば、チーム状況も変わってくるだろう。岡田監督は「状態ええことないんやから、しゃあないやん。毎日そないして上がるようにやってるけど、上がらへんのはしゃあないわ。これは」と嘆くしかなかった。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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