過去とは別人の大谷翔平? “鬼門の5月”のはずが驚異の数値…進化を示す「62.5%」

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷翔平は苦手だった5月に驚異的な成績を残している

 ドジャースの大谷翔平投手が今季からの新天地となったドジャースで充実の5月を送っている。8日(日本時間9日)までの日程を終えて6試合で打率.476、4本塁打8打点、OPS1.625。まだ同月上旬ではあるが、メジャーでの過去6年と比較しても成績は大幅に向上しており、通算で打率.336、43本塁打、OPS1.194を記録している得意の6月へ向けての期待が高まる。

 大谷の今季の5月の成績は6試合、21打数、7得点、10安打、22塁打、4本塁打、8打点、5四球、4盗塁、打率.476、出塁率.577、長打率1.048、OPS1.625と抜群の成績を残している。

 過去6年間の5月通算成績は120試合、436打数、64得点、108安打、27本塁打、83打点、10盗塁、58四球、打率.248、213塁打、6死球、2犠飛、出塁率.343、長打率.489、OPS.832だった。キャリア通算の打率.279、OPS.933と比べても明らかに見劣りし、大谷にとっては鬼門とも呼べる月だった。同月は始まったばかりとはいえ、順調なスタートを切ったことは明白だ。

 米データサイト「ベースボール・リファレンス」によれば、好調を裏付ける数値も出ている。今季の「ハードヒット率」は62.5%。これまでの最高値は54.2%とあって、破壊力が増している。「ハードヒット(強い打球)」とみなされる打球速度は95マイル(約152.9キロ)だが、大谷の今季の平均打球速度が95.0マイルで、こちらもキャリア最高となっている。

 三振の割合も18.1%で、これまで最も低かった(優れていた)2023年の23.9%から向上。20%を下回るのは初めてだ。三振減少によるコンタクト率アップを裏付けるように、ライナーの割合も自己最高だった2019年の30.9%を上回る、34.5%を残している。

 8日(同9日)終了後時点で安打(54)、二塁打(14)、打率(.355)、長打率(.678)、OPS(1.103)、長打(26)、塁打(103)の7項目でメジャートップと、すでに凄まじいインパクトを残している大谷。直近2試合は無安打に終わっているが、5月を通して状態の良さを継続することで、打棒が勢いを増す6月へ繋げたいところだ。

(Full-Count編集部)

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