大谷翔平「この薄情者が」…水原事件でエ軍番記者を一喝? イジリ炸裂「こういう時だけ」

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

水原事件を取材するエンゼルス番記者の肩を抱き「この薄情者が」

■パイレーツ 1ー0 ドジャース(日本時間5日・ピッツバーグ)

 閑散とした敵地PNCパークのドジャース・クラブハウス。試合前ミーティングを終えた大谷翔平投手が、たまたま取材に来ていたエンゼルス番の米記者に歩み寄り、そのまま肩を抱いた。

「この薄情者が。こういう時だけ取材に来て」

 このエンゼルス番記者は、切れ味鋭い原稿でお馴染み。今回の大谷の元通訳、水原一平氏の違法賭博問題でも日米メディアの先頭に立って取材してきた。大谷も、それを知っていたのだろう。先の“薄情者発言”。字面だけを見ればピリピリ感を感じさせるが、イタズラっぽい笑みを浮かべての発言で、緊迫感など全くない。むしろ“友好モード”で、現場には笑い声も。それは、このエンゼルス番記者にも伝わっている。

「普段はエンゼルスを取材していますが、今週は穴埋めでドジャースに来たんです。ショウヘイは友好的な言い方でしたね。『旅行で来たんだ』と言い返してやりましたよ(笑)」。昨季まで大谷を追ってきた米記者の笑顔が弾けた。

 忌まわしい事件の発覚から2か月半。この日の水原被告の有罪答弁を受け、大谷は試合開始の約4時間前に「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思っています」などと日本語、英語それぞれで声明を発表した。騒動収束が見え、きっちり切り替えているように映る。

 試合前にはリハビリの一環であるキャッチボールを行い、球団スタッフと談笑。「エンゼルスの時からショウヘイはチームメートといい関係を築いてきた」と振り返るエ軍番記者も、通訳がいなくなったことによる“変化”を感じているようだ。

「ここでは心地良さを感じているように見えますね。(エンゼルスでは)イッペイに大きく頼っていたと思いますが、彼も大人。自分で対処できると思います。それがよく表れています」

 大谷は声明で「僕にとっても非常に複雑で困難な時期」としつつも、「ずっと絶え間ない支援を続けてくれた僕のサポートチームに感謝しております。家族、代理人、エージェンシー、弁護士、そしてドジャースの組織全体に感謝しております」と感謝の言葉を並べたのが印象的だった。周囲のサポートが、手負いのユニコーンを支えたのは間違いない。

 試合開始2時間前、米メディアがロッカールームで再び17番を囲もうと試みたが、大谷は「あのコメントが全てです」と話し、米メディアの輪を解いた。水原事件はもう過去のこと。前だけを見て世界一へ奮闘する姿を見たい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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