両リーグでわずか3人…53年ぶりの珍事も 減少する3割打者、NPBで止まらぬ投高打低

ソフトバンク・近藤健介、日本ハム・田宮裕涼、ヤクルトのドミンゴ・サンタナ(左から)【写真:小池義弘、小林靖】
ソフトバンク・近藤健介、日本ハム・田宮裕涼、ヤクルトのドミンゴ・サンタナ(左から)【写真:小池義弘、小林靖】

3割打者がセではサンタナ、パでは近藤、田宮のみとなっている

 NPBでは近年“投高打低”進み、一流打者の証ともされる打率3割超えが減少している。10日時点で、パ・リーグがソフトバンクの近藤健介外野手(.345)、日本ハムの田宮裕涼捕手(.335)、セ・リーグではヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(.317)ただ一人となっている。

 昨年も投高打低が顕著に出ていたシーズンだった。最終的に「3割打者」はセが3人、パが2人だった。パの2人は2017年、2022年に並んで過去最低だった。2リーグ制以降、3割打者がリーグ1人となれば、1971年のセ以来52年ぶりとなる。同年は長嶋茂雄(巨人)が.320で首位打者を獲得。2位の衣笠祥雄(広島)が.285だった。

 2018年は両リーグ合わせて20人(セ:15、パ:5)だった3割打者もここ数年は毎年のように減少している。2020年は12人(セ:8、パ:4)、2021年は11人(セ:7、パ:4)、2022年は6人(セ:4、パ:2)まで減った。

 現状の成績を見ると、セでは巨人・丸佳浩外野手(.2989)、中日・細川成也外野手(.2986)、広島・小園海斗内野手(.297)は3割に近い。パではソフトバンクの柳田悠岐外野手が.293をマークしているが、怪我で長期離脱している。4位の楽天・辰己涼介外野手は.2763と離れている。

 年々希少となっている“3割打者”。最終的には何人の選手が一流の証を手に入れるだろうか。

(Full-Count編集部)

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