ロス五輪への最強メンバー派遣「考えるべき」 MLBシーズン中断も…米メダリストの訴え

東京五輪に出場した米国代表【写真:Getty Images】
東京五輪に出場した米国代表【写真:Getty Images】

2021年東京五輪銀メダリスト、トッド・フレージャー氏が主張

 2028年ロサンゼルス五輪で復活する野球競技。開催国の米国はどんなメンバー構成で臨むのだろうか。2021年東京五輪に出場した元メジャーリーガーは、五輪期間のシーズン休止&現役メジャーリーガーの派遣に言及。「真剣に考えるべきこと」と訴えた。

 メジャー通算1244試合出場で1059安打、218本塁打を放ったトッド・フレージャー氏は、2021年5月にパイレーツを自由契約に。その後五輪米国代表に選出され、銀メダルを獲得に貢献した。大会で日本とは2度対戦。ノックアウトステージ第1戦では6-7でサヨナラ負け、決勝戦は0-2で敗れている。

 フレージャー氏は10日(日本時間11日)に米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演。ブライス・ハーパー内野手(フィリーズ)が五輪出場を熱望し、五輪期間中はシーズンを休止すべきと先日に語ったことについて持論を展開した。

「みんなに言う。最高の経験だ。国のためにプレーする誇り、培う友情、会う人々。みんなが応援してくれる。ハーパーと全く同感」と力を込めた。さらに「日本は全員があちらのプロリーグ(NPB)の選手だった。最高のメンバーと対戦して0-2で負けた。こちらが最高の選手をそろえていけば負けるはずない。ハーパーはすばらしいことを言った。2年後に真剣に考えるべきこと」と訴えた。

 実際に可能性はあるのか。同番組の司会を務めるアラナ・リゾさんが「現在のルールでは、40人枠に入っていない選手しか(五輪に)出場ができません。実現しそうですか?」と尋ねた。

 これに対してメジャー通算188本塁打で2度の球宴出場を誇る司会のAJ・ピアジンスキーは「ノー。お金と怪我のリスクだ」と明言。「(昨年WBCで)エドウィン・ディアス(メッツ)は負傷してシーズンを棒に振った。でも、見てみたい。もし正しいやり方で実現すれば、時期的な要因でWBCを上回ると思う。でも、MLBが認めることはないと思う」と見通しを語った。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が現役選手90人に行った調査で、「MLBはシーズンを中断して、2028年ロサンゼルス五輪に参加すべき?」と問うと、「イエス」は46.6%、「ノー」は53.3%だった。実際はどうなるのか。MLBの対応が注目される。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY