鬼の形相の名捕手に「すみません」 大舞台でまさかの謝罪…武藤祐太が得た“財産”
中日時代の武藤祐太氏【写真提供:産経新聞社】元中日、DeNAの武藤祐太さんは2021年限りで現役引退、現在は不動産営業
中日、DeNAでプレーした武藤祐太さんは、2021年限りで現役を引退し、現在は株式会社リアルの開発事業部で不動産営業を行っている。2010年ドラフト3位で中日に入団。2021年限りでDeNAを戦力外となり引退するまで「あっという間でした」という11年間のプロ生活を振り返った。
飯能南高からホンダに進み、ドラフト3位で名前が呼ばれた。飛び込んだプロの世界は「みんなやばい。スーパーマンばかりでした」と圧倒された。前年2010年に優勝を果たし、1年目だった2011年にはリーグ連覇を果たすことになるチームは、同年18勝を挙げる吉見一起や、56試合登板で37セーブの岩瀬仁紀らが率先してランニングや練習を行っていた。
「とにかく練習が超厳しくて、ガムシャラでした。でも今思えば、ドラゴンズであれだけの練習をやったので、プロでこれだけできたのかなって思います。それに自分の基礎はあそこでできたので、今野球教室をやっても当時先輩から教えてもらったことを噛み砕いて伝えていますね」。武藤さんの礎が築かれた。
忘れられないのは、2012年のクライマックスシリーズ(CS)、ファイナルステージ・巨人戦での4連投だ。東京ドームで行われた第3戦、4-4の9回に登板。1点でも失えばサヨナラ負けを喫する緊迫の場面だった。1球目を投じると、捕手の谷繁元信が鬼の形相をしていた。
中日、DeNAでプレーした武藤祐太さん【写真:町田利衣】「僕から野球は外せない。スカウトをやってみたい気持ちもあります」
(町田利衣 / Rie Machida)
