日本人は「誰もいないのにやってくる」 オフでも本拠地訪問…大谷翔平がLAに与えた影響

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

壁画で有名…大谷の影響でミヤコホテルの客足は倍増

 恐るべし経済効果だ。ドジャース・大谷翔平投手の影響で米カリフォルニア州ロサンゼルスに日本人観光客が増えている。米大手メディア「CNN」のナタシャ・チェン記者は「ドジャースの試合がない日でも、日本人観光客は誰もいないドジャースタジアムへやってくる」とその異次元ぶりを伝えている。

 大谷と契約後、チームに日系企業が殺到。本拠地は大量の日系広告で埋め尽くされ、たこ焼きやチキンカツサンド、寿司、黒豚ソーセージなどが売られている。ただ、効果はそれだけではなかった。とある日系の旅行代理店によると、ホームゲームが開催されるたびに、日本から200人の顧客がドジャーススタジアムにやってくるという。

 ロサンゼルス観光庁によると、ロサンゼルスを観光する80%~90%の日本人は最低でも1度ドジャースタジアムを訪れるという。ドジャースがホームゲームをしていなくても訪問し、フィールドツアーに参加。日本語ガイドは週4回行われている。

 スタン・カステンCEO兼球団社長によると日本人を乗せた観光バスは「ひっきりなし」にやってくるという。そして、その多くはリトルトーキョーにも寄る。大谷の壁画が描かれているミヤコホテルでは客足が去年から倍増。試合が開催される日は常に満室で、午後3時になると、必ずロビーは日本人観光客で一杯になる。

 CNNの調査では実際にドジャースのホームゲームが開催される日はホテルの価格が上昇することが判明。1泊100ドル(約1万6000円)以上の差が出たこともあった。さらにミスター・ラーメン、ファー・バーなどの飲食店も軒並み売り上げが上昇。大きな経済効果をもたらしている。

(Full-Count編集部)

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