中嶋監督のことが大好きなペルドモ 31歳の新助っ人が“愛情表現”を隠さない理由

オリックスのルイス・ペルドモ【写真:北野正樹】
オリックスのルイス・ペルドモ【写真:北野正樹】

オリックスの新助っ人・ペルドモ「監督のために、チームのために自分の仕事」

 流暢な言葉遣いで、積極的なスキンシップを図る。今季途中からオリックスに加入したルイス・ペルドモ投手には「大好きな人」がいる。中嶋聡監督への“愛情”を隠さない。ウキウキな表情で「長い間のお付き合いということもあって、すごく親しくしていただいてます」と笑顔を見せた。

 ペルドモはパドレス在籍時代の2016年、当時は日本ハムGM特別補佐を務めていた指揮官と出会った。コーチ留学していた中嶋監督と円滑なコミュニケーションを図り、ロッテに在籍した昨季も試合前などに積極的に“交流”を深めていた。

 助っ人右腕は、中嶋監督に「リスペクトの気持ちがすごくあります。普段から仲良くしていただいて、しっかりとコミュニケーションを取りながら……。(指揮官との会話は)リラックスという意味でもあって、気楽に練習から取り組ませていただいてます」と感謝の言葉を忘れない。

 ペルドモは今年5月28日にオリックスが獲得を発表。6月19日に支配下選手登録され、翌20日に入団会見を行った。6月22日の西武戦(京セラドーム)で移籍後初登板を果たすと、任された1イニングを3者凡退に封じた。

 前半戦は9試合に登板して1勝0敗4ホールド、防御率1.00の成績。「ゼロに抑えることが自分の仕事。監督のために、そしてチームのために自分の仕事をすることが大切だと思っています」。後半戦も、指揮官のために全力で腕を振る。

 愛嬌たっぷりの剛腕助っ人は試合前練習で中嶋監督のお尻をタッチしたり、試合後には強く抱きしめるなどで“感情表現”をしている。取材コメントを求めると「チョットネ!」と言いながらも5分ほど笑顔の対応。最後には「アリガトウゴザイマス! マタネ!」。挨拶を欠かさない31歳が、多くの視線を集めている。

○真柴健(ましば・けん)1994年8月、大阪府生まれ。京都産業大学卒業後の2017年に日刊スポーツ新聞社へ入社。3年間の阪神担当を経て、2020年からオリックス担当。オリックス勝利の瞬間に「おりほーツイート」するのが、ちまたで話題に。担当3年間で最下位、リーグ優勝、悲願の日本一を見届け、新聞記者を卒業。2023年からFull-Count編集部へ。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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