大谷翔平がHRより自画自賛した“1番の仕事” 8戦ぶり「1」…ド軍の鍵握る新打順

36号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
36号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

2点リードの7回に四球→盗塁で得点圏を作り、ベッツの安打で生還

【MLB】ドジャース 5ー2 ブルワーズ(日本時間13日・ミルウォーキー)

 不動だったリードオフマンが復帰しても“1番・大谷”を変えない理由が詰まっていた。ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地・ブルワーズ戦で36号2ランを放つなど、3打数1安打2打点1四球1盗塁の活躍を見せた。試合後、自画自賛したのは7回の四球。「終盤の四球は大きい」と打ちたい欲を抑えた。

 ムーキー・ベッツ内野手が左手骨折から復帰したこの日、早速2人でアベックアーチを放つなど、全5打点を稼いた。先発したクレイトン・カーショー投手も左肩の手術から復帰後初勝利。主役が続々と戻り、ナ・リーグ中地区首位に立つブルワーズに先勝した。

 ベッツの復帰前後で変わったのが打順。6月まではベッツが不動の1番を務めていたが、離脱後の“1番・大谷”を継続させた。ただ、デーブ・ロバーツ監督が1番・大谷、2番・ベッツを明言した時、大谷が月間打率1割台に沈んでいたこともあり、疑問視する声も少なからずあった。

 そんな中、起用が的中したのは7回だった。6回に2番手のジョー・ケリー投手が2ランを浴び、2点差に迫られた直後。1死から大谷が四球で出塁するとすかさず今季33個目の盗塁を決めた。さらに三盗を狙ったところでベッツが右前打。ダメ押しの1点を2人で奪った。

 大谷は今月に入り四球が激減。申告敬遠を除けば、3日(同4日)以来8試合ぶり2個目だ。「プレーしながら、お互いの打席がより作用しあうようにコミュニケーションを取りたいなとは思っています」。言葉通り、チャンスでベッツの打席を回した。

 試合後、大谷は「本塁打に関しては自分のいい打席を続けていくことで増えていくのかなとは思うんですけど……」と前置きしつつ自らの打順について言及。「1番を打っているので今日みたいな終盤の四球は大きいですし、盗塁でスコアリングポジションに進むこともすごく大きな仕事」と自らを自画自賛。パドレス、ダイヤモンドバックスが猛追し、激戦となっているナ・リーグ西地区。新たな1、2番コンビが今後のドジャースの鍵を握りそうだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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