史上最速記録に米解説“ベタ褒め” ジャッジが「MVP」…浮上する伝説打者との共通点

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

史上最速で通算300号のジャッジは「可能性は無限大で、将来殿堂入りする」

【MLB】ヤンキース 10ー2 Wソックス(日本時間15日・シカゴ)

 史上最速で通算300本塁打を達成したヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手に称賛の声が相次いでいる。14日(日本時間15日)に敵地で行われたホワイトソックス戦に「3番・指名打者」として出場。4点リードの8回1死一、二塁から43号3ランを放ち、通算955試合目での到達となった。

 32歳のジャッジは今季ここまで120試合に出場してア・リーグ2位の打率.333、43本塁打、110打点は2冠となっており、OPS1.174の成績を残している。驚異的な活躍を止めないジャッジが“ベタ褒め”されている。

 米放送局「FOXスポーツ」の公式X(旧ツイッター)では「ジャッジにバリー・ボンズのような待遇を与えるつもりだ、なぜなら彼はそれに値するから」と投稿されている。アナリストを務めるドントレル・ウィリス氏は「単にパワーの問題ではなく、彼が完璧な打者であることを示している。彼はベーブ・ルースよりも早く400打席少なく(通算300号を)達成した。本当に素晴らしいことだ」と“異次元ペース”について言及した。

 さらにウィリス氏は「彼が歳を重ねつつ年齢とともにストライクゾーン内でカバーできる範囲がどんどん良くなってきていると思う。それが印象的なことの1つ。自分が先発投手だとしたら彼をどう攻めればいいのか分からない。離れた球にも腕を伸ばしてくるし、右中間にボールを打たれる。本当に素晴らしいこと。(ジャッジの)可能性は無限大で、彼は将来殿堂入りする選手だと思う」と絶賛を止めなかった。

 同じくアナリストを務めるマーク・スウィーニー氏は「彼は(まだ)32歳で素晴らしく、まるで洗礼されたワインのようだ。どんどん良くなっていて、様々な球種を扱えるようになっている。ここで彼の逆境と今年それをどう乗り越えたかを見てみると、4月、5月のシーズン初旬のスタートは悪かったが、その後は調子を上げた。寄せられる期待に応えている」と説明した。

 さらには「私はジャッジをマーク・マグワイアに非常に似た選手だと考えている。彼らはパワーがあるからこそ評価されるけれど、パワーだけではない。マグワイアがそうだったように、彼は本当にいいバッターだ。ジャッジは相手が投げられない相手になりつつあって、(敬遠攻めされた)ボンズのような扱いを受けるだろう。彼は歳を追うごとに危険になっている」とスウィーニー氏は推測した。

 ウィリス氏は「なぜまだ彼に投げるのか?」と疑問を抱く。「フアン・ソト外野手が彼の(打順の)前にいるけど、ジャッジなら前に出塁していなくても本当に高いレベルで野球をしているし、MVPは彼のものだ」と褒めちぎった。

(Full-Count編集部)

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