“イチローの盟友”ジョーイ・ボットが引退を表明 2010年MVP、通算2135安打

レッズ時代のジョーイ・ボット【写真:Getty Images】
レッズ時代のジョーイ・ボット【写真:Getty Images】

“カナダの英雄”が引退…通算2135安打、打率.294、356本塁打

 レッズ一筋17年でプレーしたジョーイ・ボット内野手が21日(日本時間22日)、正式に引退を表明した。自身のインスタグラムで発表。「これでおしまい。私は終わった。正式に球界を引退した」と明かした。メジャー17年間で通算2135安打、打率.294、356本塁打を記録した“カナダの英雄”。2010年にはナ・リーグMVPにも選ばれている。

 2002年ドラフト2巡目でレッズに入団し、2007年にメジャーデビュー。翌2008年には新人王投票2位に入り、2010年には打率.324、37本塁打、OPS1.024の活躍でMVPを受賞した。卓越した選球眼が持ち味で、リーグ最多四球が5度、最高出塁率を7度記録。メジャー通算の出塁率も.409の高率だった。

 2023年11月4日(同5日)にレッズとの長期契約が終了し、FAに。その後は2024年3月9日(同10日)に地元球団のブルージェイズとマイナー契約を結んでいた。右足首や腰の怪我のリハビリが中心で、メジャー昇格はなかった。

 また、マリナーズなどで活躍したイチロー氏(会長付き特別補佐兼インストラクター)と現役時代は親交を温め、イチロー氏がボットのロッカーに大量のドーナツを送り、その“お返し”としてボットが51枚のピザをイチロー氏のロッカーに届けたこともあった。

 ボットは21日(同22日)に自身のインスタグラムに想いを綴った。家族やメジャー時代を支えてくれたダスティ・ベイカー監督らにお礼を述べた。一方で、「トロント+カナダ、あなたたちの前でプレーしたかった。もう実力が足りない。私の試みの間支えてくれてありがとう」と、母国でプレーできなかったことに悔いが残っているという。プロ入りから過ごしたシンシナティへ「あなたたちのためにしか私はプレーしてこなかった。愛しているよ」。

「最後になりましたがMLBファンのみなさん。あなた方の声援にエネルギーをもらいました。ブーイング、トラッシュトークが大好きだった。決して忘れない。キャリア序盤のころ、初めてのリグレーで観衆が立ち上がって私の失敗に声援を送ったときのことを。打席に立って、これが自分の家だ、と笑顔で考えていたことを思い出す。自分はここにふさわしい、と。このスポーツをしている時は自分だった。最高の自分でいられた。私は全身全霊を尽くしてこのスポーツをした。すべてのことに、ありがとう」と綴っている。

(Full-Count編集部)

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