大谷翔平の41号が空砲に…ド軍崩れた“救援陣” 守護神入れ替えが裏目に…試練の8月

戦況を見つめるドジャース・大谷翔平【写真:松本洸】
戦況を見つめるドジャース・大谷翔平【写真:松本洸】

大谷が一時逆転の41号も…8回に2点差守れず

【MLB】レイズ 9ー8 ドジャース(日本時間25日・ロサンゼルス)

 ドジャースは24日(日本時間25日)、本拠地で行われたレイズ戦に延長の末、逆転負けを喫した。5回に大谷翔平投手が一時逆転となる41号2ランを放ったが、8回にマイケル・コペック投手が1点を失い、9回にエバン・フィリップス投手が同点被弾。継投策が裏目に出た。

 この日、先発のクレイトン・カーショー投手が初回に4点を失うなど、5回5失点でマウンドを降りた。最大4点差あったが、テオスカー・ヘルナンデス外野手の2ランで1点差に迫り、大谷の2ランで逆転。さらにミゲル・ロハス内野手も7回に貴重な追加点を挙げ2点差に広げた。

 ここでデーブ・ロバーツ監督がマウンドに送ったのはコペックだった。加入後10試合で10回1/3を1安打無失点に抑え、守護神として起用される機会が増えていた右腕を、この日は8回に起用。しかし、無死満塁のピンチで犠飛で失点し1点差に迫られた。さらに9回には、抑えを務めることもあったフィリップスが有望株カミネロに痛恨の被弾で同点に。延長の末、最後はジョー・ケリー投手がカバレロに決勝2ランを浴びた。

 これまでにも指揮官は「他にも試合を締めることができる投手はいる」と、好調でも“守護神・コペック”を固定しなかった。「クローザー」という言葉を使いたがらず、「ハイレバレッジ(勝利確率に与える影響が大きい場面)」という言葉を用いて、直近2年間守護神を務めたフィリップスとコペックを交互に起用。今回はそれが裏目に出た形となった。

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」などに寄稿するダグ・パディラ記者は「(球団は)全員が全てのポジションで使えるようにしたいと思う」と分析する。「どちらが守護神に相応しいか決まるまでは、8回と9回を2人が入れ替えるだろう」と話す。一方で、7月は救援防御率5.65と苦しい戦いを強いられた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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