結婚記念日に大谷翔平が40-40「教えてくれないから」 番記者が携帯を手放せなかったワケ

レイズ戦で40号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:松本洸】
レイズ戦で40号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:松本洸】

24日に劇的本塁打で40-40を達成…プランケット記者は結婚40周年でバケーション中

 劇的なサヨナラ満塁本塁打に球場が歓喜に沸いたが、劇的な瞬間を見逃した記者がいた。23日(日本時間24日)の本拠地・レイズ戦でドジャース・大谷翔平投手が史上最速で40本塁打&40盗塁を達成したが、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のドジャース番、ビル・プランケット記者は結婚記念日でバケーション中だった。

 豪快アーチで決めた。同点の9回2死満塁で自身初のサヨナラ本塁打。打球速度105.1マイル(約169.1キロ)、飛距離389フィート(約118.6メートル)の一撃だった。4回に40盗塁を決めており、史上最速の126試合目、同日達成は史上初というおまけ付きだ。

 歴史的な瞬間に記者席も驚きとため息の混じった「ああ……」といった声が漏れた。試合後のデーブ・ロバーツ監督の会見では「まるで物語だよ」と絶賛。ただ、いつも「オハヨー」「オヤスミー」と日本語で挨拶するプランケット記者の姿はなし。結婚40周年祝いでサンディエゴにあるコロナド・アイランド・リゾートに滞在。「ショウヘイがいつ達成するか教えてくれないから、計画できなかったんです」そうジョークを飛ばす。

 ただ、リゾート中も結果は気になっていたようで、同日は携帯で試合を常にチェック。「9回に打った時は、ホテルのテラスにいましたよ」と振り返る。これで50本塁打、50盗塁も射程圏内。「今月は9本打っていると思いますが、(来月も)10本打つことは可能だと思います。盗塁に関しては、最近は月10-12個のペースですしね」と偉業達成に太鼓判を押す。

 奇しくも自らの40周年祝いのタイミングで40-40を達成。「私の記念日なんて気にしないと思いますから、偶然だと思います」と高らかに笑った。コロナド島は自らのお気に入りのスポット。「海沿いで、素晴らしい天気でした。最高でしたね」と家族との時間を大事にしたことを後悔はしていない。

 一方で、番記者として次の偉業を逃すわけにはいかない。「50-50を達成した場合は、来ようと思っています!」高らかに宣言し、「マタアシター」と日本語で球場を去った。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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