大谷翔平vsジャッジ論争は「必要ない」 ベッツが“苦言”「フェアな質問ではない」

ドジャース・大谷翔平(左)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平(左)とヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

ベッツが熱弁「比較する必要がないんだ」

 ドジャース・大谷翔平投手とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手のどちらが優れているのか――巷で起きている“最強選手論争”に対し、ムーキー・ベッツ内野手が「フェアな質問ではないと思う」「どちらが優れているかを比較する必要はない」と“苦言”を呈している。

 ベッツは米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」の野球アカウント「B/R Walk-Off」のポッドキャスト番組に出演し、見解を述べた。「この前、聞かれたんだ。ショウヘイが50-50を達成し、ジャッジがア・リーグ最多本塁打記録を更新したら、どちらがより優れたシーズンだったと言えるかってね」と切り出すと、「質問は理解できるけど、フェアな質問ではないと思う。なぜなら、両者は同じ世界線で起きることが可能だからだ。どちらが優れているかを比較する必要はない」と断言した。

「(両者の)偉大さに感謝するべきだ。僕たちはこれをまた見られるのか? ショーが、ジャッジが、ボビー(ウィットJr.)が、他の選手がやってることを。つまり……非現実的なんだよ」とベッツ。「この人がいい、こっちの選手のほうがいいって色々いうけど、僕たちは感謝すべきなんだ。それがクールだろ。感謝して拍手を送る。言ってることがわかるかい? 僕たちは、いつも誰かを競い合わせて、比較する必要がないんだ」と続けた。

 29日(日本時間30日)の試合を終えて、大谷は131試合に出場して打率.292、42本塁打、95打点、OPS.990、42盗塁をマーク。史上2人目の42-42を記録し、史上初の50-50も射程圏に捉えている。一方でジャッジは打率.333、51本塁打、123打点、OPS1.198。2022年に打ち立てたア・リーグ記録の62本塁打を更新するペースで打ちまくっている。

 同年に大谷は史上初の「規定投球回&規定打席」の偉業を成し遂げたが、ジャッジの前にMVP投票では“敗戦”。以降はファンの間で“ライバル”として両者は認識されるようになり、比較されることが増えている。ともに歴史を作り、塗り替えてきた偉大な選手。ベッツは両者へのリスペクトを熱弁した。

(Full-Count編集部)

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