ド軍指揮官、7失点右腕に苦言止まらず「大事なのは結果」 160キロも「見えやすい球」

ドジャースのデーブ・ロバーツ【写真:Getty Images】
ドジャースのデーブ・ロバーツ【写真:Getty Images】

ミラーは最速160キロをマークも7失点「完璧な制球力がない限り、違う球種も使えないとだめ」

【MLB】エンゼルス 10ー1 ドジャース(日本時間5日・アナハイム)

 ドジャースのボビー・ミラー投手は4日(日本時間5日)、敵地・エンゼルス戦で5回7失点で4敗目を喫した。初回に5失点を許し終始リードを許す展開。デーブ・ロバーツ監督は試合後「球の質はある。何回も言うけど、大事なのは結果だ」と静かに右腕に苦言を呈した。

 初回から試合が大きく崩れた。先頭から2四死球と安打で無死満塁のピンチを作り、レンドンに2点適時打を浴びた。さらに続くモニアックに右翼席へ3ランで1死も取れずに5失点。2回にもカバダス、5回にもウォードにソロを被弾した。

 5回を投げ7失点。マウンドを降りた6回にチームはムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン両内野手をベンチへ下げた。最終的には10失点で大敗。連勝は2で止まった。

 この日の最速は99.6マイル(約160.3キロ)。剛腕を武器に昨季は11勝を挙げたが今季は2勝4敗、防御率7.79と低迷している。指揮官は「随分前のことに感じるけど、去年は被害を最小限にすることが非常に得意だった」と厳しい口調だった。

「先発投手であれば、完璧な制球力がない限り、違う球種も使えないとだめだ」と苦言は止まらず。「現状彼はそれを持っていない。だから、打者にとっては見えやすい速球だ。ビタビタの制球をするか、違う球種を投げないといけない」と奮起を促した。

 チームは10日(同11日)の本拠地・カブス戦で山本由伸が復帰予定。負傷者リストに入ったクレイトン・カーショー投手のスポットにはランドン・ナック投手が入る。ミラーがローテーションから外れることについて問われた指揮官は「うーん。現状代替案はない」と11日(同12日)のカブス戦での先発を明言した。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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