大谷翔平が備える想定外の“特殊能力” 「全く思っていなかった」…93.4%に米記者驚愕

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

本塁打は想定内も…急増の盗塁は「全く思っていなかった」

【MLB】ドジャース 11ー4 ロッキーズ(日本時間28日・デンバー)

 ドジャース・大谷翔平投手は27日(日本時間28日)の敵地・ロッキーズ戦で54号ソロを放つなど、5打数4安打4打点1盗塁。更新を続けるメジャー記録を「54本塁打&57盗塁(54-57)」とした。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」のトム・ベルドゥーチ記者は、本塁打よりも盗塁数に驚愕。「思ってもないことでした」などと語った。

 大谷はこの試合の第2打席で右前打を放ち、二盗に成功。2001年にイチロー氏が記録した56盗塁を塗り替える日本人最多記録を樹立した。昨季までは2021年の26盗塁が最多だったが、今季は2倍以上に数字を伸ばした。しかも34回連続成功で、失敗は4度だけ。成功率は93.4%に及ぶ。

 米スポーツトークショー番組「ダン・パトリック・ショー」に出演したベルドゥーチ氏は「本塁打と盗塁、どちらが驚きだったか」と問われ、「盗塁ですね」と即答した。大谷のパワーをもってすれば、「本塁打の記録を破るチャンスはあると実際思っていました」と語る。2001年にバリー・ボンズがマークした73本には届かないにせよ、2022年にアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)がマークした62本の更新は「可能だと思いました」と力を込める。

 一方で、盗塁に関しては「思ってもないことでした。こうなるとは全く思っていなかったです。こんなにもたくさん走るだなんてと思いました」と明かす。牽制の規制など新ルール導入で「盗塁がしやすくなったと言う人もいますが、周りを見て下さい。彼と同じ割合で盗塁を成功させている選手は他にいますか? 50盗塁以上しながら、成功率は93~94%です。盗塁に関しては、球界史でも屈指のシーズンです」と説明した。

 ベルドゥーチ氏はさらに「彼がここまで走るとは思っていなかった。これは彼が投手をやっていないことによる結果です。彼がマウンドに復帰する来年は、今年ほど走るとは思えません」と予測する。純粋なスピードでは大谷を上回る選手は多数いるとして、「彼は足が速いので、誤解しないでくださいね。彼が盗塁を奪えるのは、賢いし、スタートが素晴らしいからなんです」とも述べている。

(Full-Count編集部)

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