メッツ、ミラクル勝利発進…フィリーズを大逆転 71日ぶり登板の千賀滉大は2回1失点

フィリーズ戦に先発したメッツ・千賀滉大【写真:Getty Images】
フィリーズ戦に先発したメッツ・千賀滉大【写真:Getty Images】

千賀は2回31球で1失点…8回に3本の適時打&2つの犠飛で逆転

【MLB】メッツ 6ー2 フィリーズ(日本時間6日・フィラデルフィア)

 メッツの千賀滉大投手は5日(日本時間6日)、敵地で行われたフィリーズとの地区シリーズ初戦に先発。2回を1安打3奪三振1失点で降板した。チームは1点を追う8回に一挙5点をあげて逆転。地区優勝を果たした難敵を6-2で破った。

 相手先発ウィーラーの前に7回まで1安打に抑えられていたメッツが、8回に目を覚ました。2番手・ホフマンを攻め、無死一、二塁からビエントスの左前適時打で同点。3番手・ストラームからニモの左前適時打で勝ち越し、アロンソの犠飛でリードを広げた。

 さらにJD・マルティネスの適時打、マルテの犠飛で加点。この回一挙5点をあげた。9回にもニモの適時打で、ダメ押しの6点目。その裏の反撃を1点でしのいだ。元西武のリード・ギャレット投手は6回から2イニングを無失点。勝利投手になった。

 先発の千賀は初回、先頭のシュワーバーに先制ソロを許した。1死後にハーパーに四球を与えたが後続を断ち、2回は3者凡退。計31球を投げて1失点でマウンドを降りた。直球の最速は97マイル(約156キロ)だった。

 メジャー2年目の右腕は今季、右肩を痛めて出遅れ。7月26日(同27日)のブレーブス戦で復帰登板も左ふくらはぎを痛め、レギュラーシーズン登板はこの1試合のみだった。チームの逆転劇に、ベンチで興奮気味だった。

 ワイルドカードシリーズでは、ナ・リーグ中地区覇者のブルワーズを2勝1敗で撃破。第3戦では2点を追う9回、アロンソの3ランなどで4点をあげて劇的な逆転勝ちを収めた。レギュラーシーズンは3位だったが、同地区を制したフィリーズに初戦勝利。1969年にワールドシリーズを制した際は「ミラクル・メッツ」と称された。その再現なるか、今後の戦いに注目だ。

(Full-Count編集部)

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