わずか2年で8人が戦力外…元阪神大砲候補も 現ドラの厳しい現実、くっきり分かれた明暗

戦力外通告を受けた西武・陽川尚将(左)と広島・戸根千明【写真:小林靖、矢口亨】
戦力外通告を受けた西武・陽川尚将(左)と広島・戸根千明【写真:小林靖、矢口亨】

今秋に西武・陽川、広島・戸根、鷹・古川・楽天・櫻井が戦力外通告を受けた

 2022年オフに始まった現役ドラフトは2度実施され、計24選手が他球団へ移籍した。中日・細川成也外野手らブレークした選手がいる一方、戦力外となった選手はすでに8人を数えている。

 2022年12月に実施された現役ドラフトでは、細川がDeNAから中日へ移籍し、ブレーク。昨季は打率.253、24本塁打、今季も打率.292、23本塁打をマークした。ソフトバンクから阪神に渡った大竹耕太郎投手は昨年12勝、今季も11勝を挙げた。

 昨年12月の現役ドラフトで移籍した選手では、日本ハム・水谷瞬外野手(前ソフトバンク)が交流戦のMVPに輝くなど、97試合で打率.287、9本塁打の活躍。阪神・漆原大晟投手(前オリックス)は38試合、オリックス・鈴木博志投手(前中日)が32試合に登板するなど奮闘した。

 一方で、オリックス・渡邉大樹外野手(前ヤクルト)、楽天・正隨優弥外野手(前広島)、ヤクルト・成田翔投手(前ロッテ)、DeNA・笠原祥太郎投手(前中日)が、戦力外に。ソフトバンク・古川侑利投手(前日本ハム)、日本ハム・松岡洸希(前西武)は戦力外→育成再契約となった。

 そして、今秋には西武・陽川尚将内野手(前阪神)、広島・戸根千明投手(前巨人)、楽天、巨人、日本ハム、ソフトバンクと4球団を渡り歩いた古川が戦力外を通告された。2020年に阪神で8本塁打を放つなど、大砲候補として期待された陽川は2年間で1本塁打。戸根は今季1軍登板がなかった。

 また、昨年の現役ドラフトで移籍した選手では、DeNAから楽天に移籍した櫻井周斗投手が戦力外通告を受けた。今季は8登板で防御率8.44にとどまった。躍動する選手がいる裏で、1/3が戦力外に。厳しい現実がある。

(Full-Count編集部)

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