山本由伸に最敬礼「彼を信じていた」　大一番で“リベンジ”の快投…ド軍指揮官惜しまぬ賛辞

ロバーツ監督が絶賛「底力を発揮してくれることも知っていた」

【MLB】ドジャース 2ー0 パドレス（日本時間12日・ロサンゼルス）

　ドジャースの山本由伸投手は11日（日本時間12日）、本拠地で行われた地区シリーズ第5戦で5回2安打無失点の好投で勝利投手になり、リーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「私は彼を信じていたし、底力を発揮してくれることも知っていた」と惜しみない拍手を送った。

　ダルビッシュ有投手とポストシーズン初となる日本人同士の投げ合い。初回を3人で切り抜け、2回も四球を出したのみで無失点だった。

　3回には連打で1死一、二塁のピンチを招いたが、タティスJr.を三ゴロ併殺打に切った。4、5回と2イニング連続で3者凡退。最速98.2マイル（約158.0キロ）。マウンドを降りると、ベンチ前でロバーツ監督とハグ、大谷翔平投手に頭を撫でられた。

　プレーオフ初登板となった5日（同6日）の第1戦で3回5安打5失点で降板。期待に応えることはできなかったが、指揮官は「人生にとって一番となる試合を託す」と負ければ終戦の大一番で再び山本を送り込んだ。その期待に応え、5回2安打無失点2奪三振の好投を披露した。

　山本の快投でチームは3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出が決まった。「ヨシは母国のために投げている。WBCで日本のために投げることほど、大きい注目を浴びながら投げることはない。彼にはその経験で何回も投げ、好投してきた」と絶賛した。「彼は大変素晴らしかった。ワールドシリーズまで引っ張ってくれることを期待している」と信頼を置いた。

　また、敗れはしたものの7回途中2失点と力投したダルビッシュにもロバーツ監督は賛辞。「ダルビッシュもそう。ユウの活躍には大きな称賛を贈りたい」と言葉を並べた。

（川村虎大 / Kodai Kawamura）