実績十分の先輩も大絶賛 引退した“2人の岡田”が初解説…「雰囲気を肌で感じたい」
「W岡田」の初解説…T-岡田氏は「由伸に会いに行く」
パーソル パ・リーグTVを運営する、パシフィックリーグマーケティング(PLM)のオフィスにG.G.佐藤氏と、今季現役を引退したばかりのオリックス・T-岡田氏、西武・岡田雅利氏が登場。 「パーソル CS パ ファイナルステージ」の初戦、豪華ゲストによる副音声解説が行われた。
「初めてなので、僕らしさを出しつつ頑張りたい」とにこやかに語ったT-岡田氏は、パーソル パ・リーグTV有料会員とのこと。普段から試合をチェックしており、勉強している。ファーストステージの配信を視聴し、日本ハムの情報もインプットしていた。
毎年オフにトーク力でファンを楽しませている岡田雅利氏は、オープニングから絶好調。「Instagramでパテレの帽子が欲しいと言ったんですけど……無視です!」と訴えると、スタッフから噂の帽子の差し入れがあった。「言ったかいがありますね!」とうれしそうに受け取った。
試合が始まると、解説の先輩であるG.G.佐藤氏のリードで話がスタート。T-岡田氏はバッター目線、岡田雅利氏はキャッチャー目線とそれぞれの視点も交えて、試合を見ていった。万波中正外野手の構えを見たT-岡田氏は「足、開いてる」とフォームの変化を指摘。「これは良い解説者になるぞ」とG.G.佐藤氏も驚いた様子だった。
解説にとどまらず、引退直後ならではの話も飛び出した。岡田雅利氏は小学5年生の息子の少年野球を見に行けたそうで「頑張れ〜って言えるのが、いい瞬間でしたね」としみじみ。T-岡田氏も「子どもの運動会に初めて行った」と頬を緩ませた。
質問コーナーでは、SNSを通じて寄せられたファンの疑問に回答。「引退してから挑戦したいことはありますか?」という質問に、T-岡田氏は「メジャーリーグを見に行きたいですね。雰囲気を肌で感じたい」と答えた。「もう少ししたらロサンゼルスまで(山本)由伸に会いに行く」と笑顔を見せた。
岡田氏、西武で同期入団の森友哉に「敬語も使わないし、オリックスで大丈夫かな?」
チームメートとの思い出を問われると、T-岡田氏は「同い年でずっと仲良かった」と安達了一内野手の名前を挙げ「2014年に2位やったんですけど、10月2日、本当の最後の最後に負けたのがめちゃくちゃ悔しかったです。それで安達と一緒に泣いて。それがあったからこそ3連覇の最初の優勝、一緒に優勝できて良かったですね」と感動的なエピソードを明かした。
この話を聞いたG.G.佐藤氏は「プロで泣くって(なかなか)なくない?」とうなずいた。続いて、岡田雅利氏は「無理ですよこんないい話されたら!」と言いつつ、同じ大阪桐蔭高出身で同期の森友哉捕手の話になった。
「敬語も使わないし、オリックスで大丈夫かな? ってずっと心配してたんですけど『先輩優しいっす!』みたいな感じでね。ちょっと待てよ! 大丈夫か! って」と、後輩思いな一面を見せた。オチをつけるのも忘れず「(チームメートになった)Tさんに聞いたら、野球ではまじめやと……ほかはやっぱあかんねんなって(笑)」と笑いを誘った。
終始和やかなムードでトークも試合も進み、ソフトバンクの勝利で終了。T-岡田氏は「正直ファイターズに分があるかなと見ていたんですけど、こんな結果になるとはちょっと思ってなかった」とソフトバンクの盤石ぶりに感嘆。岡田雅利氏も「ホークスはやりたい野球をして、ファイターズは流れにやられたなという感じがあります」と総括した。
(「パ・リーグ インサイト」丹羽海凪)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)