ベッツが跳ね返した“0/22”の呪縛 衝撃の.353…明かした秘訣「やりすぎた方がいい」

ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】
ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】

PO22打数無安打から…ベッツが明かす復調の要因

 大谷翔平、山本由伸両投手が所属するドジャースは、メッツとのリーグ優勝決定シリーズで3勝2敗。4年ぶりワールドシリーズ進出へあと1勝としている。ムーキー・ベッツ内野手は2022年途中から今年の地区シリーズ途中まで22打数無安打だったが、以降は躍動が続く。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が低迷打開の秘訣を伝えている。

 同紙は「ドジャースのムーキー・ベッツはハードワークで、ポストシーズンの不振を脱却した」の見出しで詳報。プレーオフでの無安打が続き、「毎日数百のスイング」をこなしたそうで、1日500スイングに及ぶこともあったそうだ。

 昨季ドジャースでプレーし、ベッツの“打撃の師匠”でもあるメッツのJD・マルティネス外野手は毎日何時間もケージにこもることで有名だ。マルティネスは4~5スイングをした後、タブレットでスイング確認して戻るアプローチをとっている。ベッツも同様のアプローチをとることもあるそうだが、時には多くスイングすることもあるという。「それは自分の状況や何に取り組んでいるかによっても違ってくる」と語る。

 こうした取り組みが奏功。7日(日本時間8日)のパドレスとの地区シリーズ第3戦で無安打地獄から脱出すると、この日から8試合で34打数12安打(打率.353)、4本塁打をマークしている。「おそらくやりすぎているけれど、そうする方が僕にとってはいい」とベッツは述べている。

 同僚のテオスカー・ヘルナンデス外野手はベッツに言及。「MVPやワールドシリーズで勝った選手からは多くのことを学べる」と称賛する。今季は開幕から遊撃でプレーしたが、その際も同様のアプローチだったと指摘。試合開始のかなり前からフィールドで多くの時間を費やし、ゴロをさばいて経験を積もうとしたと述べた。

 ベッツはさらに「やりすぎを気にしてないよ。努力しないよりはやりすぎた方がいい」と語る。レッドソックス時代の2018年にMVPに輝きワールドシリーズ制覇、ドジャース移籍1年目の2020年にも世界一を経験した32歳のスーパースターの真髄は、たゆまぬ努力にあるようだ。20日(同21日)の本拠地での第6戦も活躍が期待される。

(Full-Count編集部)

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