ベッツは「人間性神すぎる」 ヤ軍ファンから愚行も…発揮したスター性「真のプロ」
第4戦の初回、右飛を捕球するもヤ軍ファンが妨害
【MLB】ヤンキース 11ー4 ドジャース(日本時間30日・ニューヨーク)
“神対応”に感動の声が寄せられている。ドジャースのムーキー・ベッツ内野手は29日(日本時間30日)、ヤンキースとのワールドシリーズ第4戦の初回、ヤンキースファンから妨害を受けた。試合後の取材に応じたベッツは「僕も無事だし、彼も無事。全て問題ないよ」とサラリと回答。ファンは「なんてできた人なんだ」「発言、信念も一流」と感銘を受けている。
大舞台で試合開始早々に愚行が発生した。ドジャースが2点を先制した直後の、ヤンキース先頭・トーレスの打球は右翼ポール際のファウルゾーンへ。右翼のベッツはジャンプ一番で捕球したが、最前列にいたファン2人はベッツのグラブと右腕をつかみ、グラブからボールを奪った。ボールはグラウンドに落ちたものの、審判は右邪飛と判定した。
その後ベッツは客席に向かって怒りの表情を浮かべ、イライラした様子で守備位置へ。初回は無失点に抑えたドジャースだったが、その後に失点を重ねて4-11で大敗。世界一へ足踏みする格好となった。
ベッツは敗戦後、ファンの妨害について質問を受けると「怪我はしたか? NO。全て問題ないよ。僕の手をつかんだことさえ知らなかったんだ」とコメント。そして「僕たちは試合に負けた。重要視しているのはそこなんだ。気持ちを切り替えるだけだ」と、第5戦へと思考を切り替えていた。
本来なら怒っても誰も文句も言わないはずだが、32歳MVPの一切気にしないそぶりにファンは感動を隠しきれい様子。「改めてベッツの選手として、人としての素晴らしさを実感しました」「ベッツは真のプロフェッショナルですね。あんなことされたのに、相手のことを気遣うコメント出来るなんて」「紳士すぎる……」「ベッツ聖人すぎないか?」「人間性神すぎる」「発言、信念も一流」などと、人間性に称賛の声が寄せられている。
(Full-Count編集部)