ド軍はなぜビューラーにQO提示せず? GMが明かす“舞台裏”…防御率5.83も胴上げ投手に

ドジャースのウォーカー・ビューラー【写真:ロイター】
ドジャースのウォーカー・ビューラー【写真:ロイター】

5日にQO期限…T・ヘルナンデスは提示されるもビューラーは見送り

 メジャーリーグは4日(日本時間5日)、FA選手に対するクオリファイング・オファー(QO)の提示期限を迎え、ヤンキースのフアン・ソト外野手ら計13選手が提示された。一方でドジャースでは、テオスカー・ヘルナンデス外野手はQO提示を受けたものの、ウォーカー・ビューラー投手は見送られた。決断の裏側をブランドン・ゴームズGMが明かしている。

 ゴームズGMは6日(同7日)、テキサス州サンアントニオで行われているGMミーティングに臨み、ビューラーのQOについて言及した。「それについては多くの要素が絡んだ。ウォーカーがこれまで我々のためにしてくれたこと、そして今年してくれたこと、彼のチームメートたち……そのことは我々に影響しなくはない」と言葉を続けた。

 ビューラーは2015年ドラフト1巡目(全体24位)でドジャース入団。2017年にデビューすると、翌2018年は新人王投票3位に入る活躍を見せた。2019年は14勝、2021年は16勝を挙げて球宴にも選出された。しかし、2023年はトミー・ジョン手術の影響で全休。今季復帰を果たすも、全盛期のような剛速球と変化球の切れ味はなく、16先発で1勝6敗、防御率5.38にとどまった。

 しかし、ポストシーズンでは随所に全盛期の片鱗を見せた。メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦では4回無失点、ヤンキースとのワールドシリーズ第3戦は5回無失点、第5戦では胴上げ投手になった。

 好不調の波はあったが、ビューラー自身はドジャース残留をシーズン中から熱望している。ゴームズGMは「ウォーカー側とは話し合いの場を持ったし、今後も連絡を取り続ける」と再契約の路線もあることを示唆した。チームは来季、大谷翔平投手が復帰するものの、左肩手術の影響で開幕からフルスロットルかは不透明。故障しがちなタイラー・グラスノー投手など、先発陣の駒不足は否めない。果たして“元エース”との再合流はあるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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