故障、戦力外も…宜保翔が前を向けた言葉 同郷の比嘉幹貴に感謝…「救われました」
オリックス・宜保翔(左)と比嘉幹貴【写真:北野正樹、小林靖】オリックス・宜保翔を“救った”比嘉幹貴の言葉
豊富な経験に裏打ちされた言葉が、弱気になる心を奮い立たせた。肩痛で長期離脱していたオリックス・宜保翔内野手が、今季限りでの現役引退となった比嘉幹貴投手の助言で前を向いている。
「比嘉さんの言葉を聞くと……。なんか、ちょっと自信がつくんです。また頑張ろう。俺、できそうだな……って。いつもありがたい存在でした」。球団から比嘉の現役引退が発表されて数日後、宜保は郷里のレジェンドに改めて感謝の思いを口にした。
宜保は沖縄県豊見城市出身。2018年ドラフト5位でオリックスに入団した。比嘉と初めて会ったのは、入団が決まった後のことだった。父親の友人で中学時代に比嘉の先輩だった人が紹介してくれたという。「頑張ってね。何かあったら言ってね」という優しい言葉に、プロ生活への不安がなくなった。入団後も、先輩の選手にいじられていると「いじめるなよ。悪いことを教えるなよ」と笑いながら、声をかけてくれた。
「沖縄のおじいちゃんやおばあちゃんのように話しかけてくださるんです」
しかし、肩痛で6月12日に出場選手登録を抹消され、7月26日のウエスタン・リーグ中日戦(杉本商事BS舞洲)で試合に復帰したものの肩の回復が遅れ、代打と代走のみの出場にとどまった。
「肩の故障は初めてだったので、リハビリの方法もわからないので、投げ方や調整の仕方を教えていただきました。なかでも、メンタル面が大きかったですね」
思うように回復しない肩の状態。「やばいです。全然、上がってこないんです」と状態を説明する宜保に、比嘉は「大丈夫。あなたなら、大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれた。
(北野正樹 / Masaki Kitano)