TJ手術&戦力外に人的補償 2010年代組はすでに6人が不在…鷹ドラ1たちの“現在地”

現役時代の高橋純平、ソフトバンク・風間球打、日本ハム・田中正義【写真:荒川祐史、福谷佑介、矢口亨】
現役時代の高橋純平、ソフトバンク・風間球打、日本ハム・田中正義【写真:荒川祐史、福谷佑介、矢口亨】

2021年ドラフト1位の風間はこのオフに戦力外となった

 2024年のパ・リーグはソフトバンクが91勝49敗3分け、2位の日本ハムに13.5ゲーム差をつけて優勝した。その一方で、2021年ドラフト1位で入団した風間球打投手が戦力外通告を受けるなど厳しい現実に直面。そこで、過去15年間の1位入団選手の“立ち位置”を振り返ってみた。

 習志野高から2010年ドラフトで入団した山下斐紹捕手は2017年オフに楽天へトレード。2020年に戦力外となり、中日に入団したが2022年に再び戦力外となり引退した。翌年宮崎日大高から入団した武田翔太投手は主に先発として活躍するも今年の4月にトミー・ジョン手術を受けた。2013年にJR九州から入った加治屋蓮投手は2020年に戦力外に。阪神に入団し活躍したが、今年のオフに戦力外となった。

 2015年に3球団競合の末にソフトバンクに入った高橋純平投手は昨年戦力外となり引退。2016年の田中正義投手はFA入団した近藤健介外野手の人的補償として日本ハムへ移籍すると、新天地で覚醒した。2017年の吉住晴斗投手は2021年で戦力外になり引退した。

 東洋大から2018年に入団した甲斐野央投手は昨年オフにFAで加わった山川穂高内野手の人的補償で西武へ加入した。2019年の佐藤直樹外野手、2020年の井上朋也内野手、2021年は風間で、2022年はイヒネ・イツア内野手、2023年は前田悠伍投手。そして今年は神戸弘陵高の村上泰斗投手が1位で指名された。

 さすがに近年入団の若手はレギュラーを目指して鍛錬しているが、すでに2010年から2019年までの10年間で現在もソフトバンクでプレーしているのは武田、東浜巨投手、松本裕樹投手、佐藤直の4人だけ。ドラフト1位とはいえ、12球団屈指の巨大戦力を残るソフトバンクでは生き残ることは容易ではない。

(Full-Count編集部)

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