9年で“0/7”…ドラ1は2度の戦力外、5位の巧打者はFA流出 広島の2015年組

広島から戦力外通告を受けた岡田明丈(左)とオリックス・西川龍馬【写真:荒川祐史】
広島から戦力外通告を受けた岡田明丈(左)とオリックス・西川龍馬【写真:荒川祐史】

岡田明丈は今オフに2度目の戦力外…14日のトライアウトに参加し、最速149キロ

 2024年シーズンを終えて各球団の戦力外が発表される中、2015年ドラフト1位の広島・岡田明丈投手もまたその1人となった。広島はこの年、支配下で7選手を指名したが、全選手がチームを離れた。

 大商大から入団した岡田は、開幕から先発ローテーション入りを果たしたルーキーイヤーに4勝。2年目は12勝、3年目は8勝と先発の一角を担った。だが、2019年の前半戦に2軍降格。2021年には右肘内側側副靱帯の再建手術をするなど、苦しいシーズンを過ごす。

 2023年オフ時は戦力外となって育成選手に。再び支配下となった今季も1軍のマウンドに上がることなく、9年で通算24勝の右腕は2度目の戦力外となった。14日の「プロ野球12球団合同トライアウト」に参加し、最速149キロをマーク。打者2人を三振、遊ゴロに抑えた。吉報は訪れるか。

 NTT東日本から入団した2位の横山弘樹投手は、1年目の2勝がキャリアハイで2019年に戦力外。花巻東から3位で入団した高橋樹也投手は、2021年に自己最多となる27試合に登板して防御率1.37をマークした。だが、翌年は左肘の故障もあって実戦登板のないままに戦力外となった。

 王子から4位で入団した船越涼太捕手は即戦力として期待されたが、2試合の出場にとどまり2019年に引退。5位の西川龍馬外野手は、2年目に侍ジャパンに選出され、2023年には初のベストナインに輝いた。着実にキャリアを積み重ね、同年オフにFA権を行使してオリックスへ移籍。今季は138試合で打率.258をマークした。

 6位の仲尾次オスカル投手は1年目の23登板で2勝を挙げるも、3年で戦力外。山形中央から7位指名を受けた青木陸内野手は、1軍出場のないまま3年でプロ生活を終えた。

(Full-Count編集部)

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