ド軍はスネル獲得になぜ動いた? 復帰の大谷ら豪華布陣も…球界OBが指摘した不安材料
ブレイク・スネルは「175〜180イニングは投げてくれる」
ジャイアンツからFAとなっていたブレイク・スネル投手が、ドジャースと5年1億8200万ドル(約276億円)で契約合意したと26日(日本時間27日)に米複数メディアが伝えた。サイ・ヤング賞に2度輝いた31歳左腕の加入はドジャース投手陣にどんな効果をもたらすか。MLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」で議論がなされた。
MLBで通算158セーブを挙げたダン・プリーサック氏が番組に出演。番組司会者から「彼は長いイニングを投げない」と水を向けられると、「ドジャースが、今求めているのはそれではない。ドジャースのブルペンは強力だ。ブルペンの使い方が分かっている監督もいる。ここ3年間で200イニング投げた投手は片手で数えられるほどしかいない。だが、この男は175から180イニングは投げてくれる」と答えた。スネルが年間で最も投げたのはレイズ時代の2018年で180回2/3だった。
続いてドジャースの先発陣に言及。「スネル以外は全員疑問符が付く。ヤマモトは負傷者リストにいた時間が長かった。どこまでやってくれるか分からない。オオタニもどうなるか分からない。グラスノーは毎年のように負傷者リストに入っている。ゴンソリンもだ。ダスティン・メイは2度トミージョン手術を受けている。ボビー・ミラーにチームは期待していたが、彼も疑問符だ。ここにカーショーを加えてもいい。彼はいつ戻ってくるんだ? 5月? 6月?」と語った。大谷翔平投手は昨年9月に受けた右肘手術から投手として復帰する年。山本由伸投手ら他の先発陣も“不安要素”を抱えていると主張した。
さらに司会者は、ドジャースについていくために「フィリーズ、メッツ、パドレス、ブルワーズなどは本腰を入れて補強をしなくてはならないと思うでしょうか」と質問。プリーサック氏は「金持ちがさらに補強したと言う声を何度も聞いたが、ドジャースは勝ちたい。フィリーズやレッドソックス、ヤンキース、カブス、ブルワーズなどはドジャースが何をしたかを心配するのではなく、自分たちの心配をすべきだ。問題はそこだ」と訴えた。
(Full-Count編集部)