今オフ1か月で早くも365億円…大物代理人の反省 繰り返さぬ190億円逃した“悪夢”
スネルは昨オフにヤ軍からの250億円オファーを拒否→ジ軍と2年92億円の契約に
今オフ、大物代理人のスコット・ボラス氏が担当する選手の大型契約が早速相次いでいる。昨季は開幕直前まで契約が決まらない選手が相次いだが、今季はすでに菊池雄星投手、ブレイク・スネル投手が新天地を決めるなど、早期決着が目立つ。
ボラス氏といえば、その手腕で時間をかけて大型契約をとることでFA市場で圧倒的な地位を築いてきた。しかし、昨季はマット・チャップマン内野手がブルージェイズから1億ドル(約149億6500万円)のオファーを受けたが拒否。最終的にジャイアンツと要求の約3分の1となる3年5400万ドル(約80億8000万円)で契約に合意するなど、“苦戦”している様子が見られた。
中でも最も長い期間で新天地が見つからなかったのがスネルだった。2023年に自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞し迎えたオフだったが、2月下旬にヤンキースから提示された6年1億6800万ドル(約251億4100万円)のオファーを蹴り、最終的に2年6200万ドル(約92億7800万円)でジャイアンツと契約。当時SNSでは「ボラスはしくじった」「それだけ?」と厳しい声が寄せられていた。
開幕直前の3月に契約が決まり、キャンプを経ずに迎えたシーズンは7月終了時点で未勝利。その後復調し、8月に自身初のノーヒットノーランで初勝利を挙げると、最終的に20登板で5勝3敗、防御率3.12をマークした。オフにジャイアンツとの契約を破棄しFAに。ドジャースと5年総額1億8200万ドル(約272億3600万円)で契約を結んだ。
他にも菊池がエンゼルスと3年6200万ドル(約92億7800万円)で契約するなど、今季は“早期決着”が相次いでいる。ボラス氏が代理人を務める選手は他に、今オフのFA市場の目玉とされるフアン・ソト外野手(ヤンキースFA)やコービン・バーンズ投手(オリオールズFA)らがいるが……。どのような駆け引きで大型契約を掴み取るのだろうか。
(Full-Count編集部)