ド軍に拾われ72億円獲得 一時迷った韓国と日本移籍…34歳主砲、揺らぐ立場も貫く愛情

ドジャースのマックス・マンシー【写真:ロイター】
ドジャースのマックス・マンシー【写真:ロイター】

マンシーは2017年開幕前にA'sを解雇…ドジャース移籍で覚醒

 今季世界一を成し遂げたドジャースは、通算341本塁打&ゴールドグラブ10度を誇る大型三塁手のノーラン・アレナド内野手(カージナルス)をトレードで獲得する可能性が報じられている。大物加入なら既存のレギュラーは押し出される形が高いが、34歳の主砲は「このチームにいることができれば……」とドジャース愛を激白。韓国メディアもこの発言に注目している。

 4日(日本時間5日)に米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演したドジャースのマックス・マンシー内野手は、アレナドのトレードの噂について言及。内野全ポジションを守れるものの、本職は三塁手。加入となればポジションを争うことにあるが、34歳は「ここ(ドジャース)にいる限り、彼ら(フロント)が誰を連れてきても気にはならない」と獲得を“後押し”した。

 続けて「僕は『このポジションはやらない、あのポジションでは出たくない、この打順では打たない』と言ったことがない。試合に出してくれるなら、左翼、右翼、三塁、一塁どこだってプレーするよ。彼らが望むポジションならどこでも出る。ドジャースのユニホームを着てフィールドに立てるなら、僕にとってどこでプレーするかは重要ではない」と強調した。

 韓国メディア「OSEN」は7日、「韓国行き悩むも人生が逆転、ドジャースが良ければ『主力じゃゃなくてもいい、このチームにいられるなら……』」と題した記事でマンシーの発言を紹介した。今でこそ確固たるレギュラーの座を手にしているが、2015年にアスレチックスでメジャーデビューして以降はマイナーと行ったり来たり。2017年は開幕前に放出され、約1か月間はどこにも所属できず“無職”だった。

 同紙によると、マンシーは「韓国や日本、それとも米独立リーグに行くべきか悩んだ。引退まで悩むほど選手生活の危機だった」という。しかし、同年4月末にドジャースとマイナー契約を結ぶと「人生が変わった」。打撃フォームを修正し、2018年にメジャーへ昇格。この年は35本塁打、OPS.973の成績を残して覚醒、2019・2021年にはオールスターにも選出された。ドジャースとの契約期間中に約4800万ドル(約72億円)を稼ぐシンデレラストーリーを歩んでいる。

「OSEN」は、キャリアを一変させた球団に対し、「マンシーはドジャースに対する愛情しかない」と総括。さらに、大物の移籍可能性があっても、貫き続ける“愛情”は「最近では本当に珍しいチームプレーヤーだ」と感動していた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY