石川柊太のロッテ移籍に鷹GM「残念」 前日に“お断り”連絡…「あり得ると思っていた」

ロッテが獲得を発表した石川柊太【写真:矢口亨】
ロッテが獲得を発表した石川柊太【写真:矢口亨】

通算56勝右腕が流出…鷹・三笠GM「若手が活躍してくれることを期待」

 ロッテは11日、国内フリーエージェント(FA)権を行使していたソフトバンク・石川柊太投手の獲得を発表した。ソフトバンクの三笠杉彦GMが同日、みずほPayPayドームで取材に応じ、「率直に残留してもらいたいと伝えていたので残念ですけど、頑張って欲しいなと思います」と話した。

 前日10日に石川から「マリーンズさんから今日発表されるというのは連絡がありました」と明かし、「率直には宣言しても残留してもらいたいということは伝えていましたので。残念ですけど、育成出身のホークスのピッチャーとして頑張ってもらいたいなと思います」と落胆した。

 石川は昨オフに単年契約でサイン。球団からは複数年契約の打診がなかったことを明かしていた。右腕をめぐってはロッテ、巨人、オリックス、ヤクルトに加え、宣言残留を認めていたソフトバンクを含めた5球団による争奪戦が繰り広げられていた。権利の行使表明から1か月を経て、決着した。

 中心投手がチームを離れることになったが、三笠GMは「長年活躍してもらったピッチャーなので。そこは宣言をされたときからこのようなケースはあり得るとは思っていました」と語った。

 さらに「編成的には当然来年のことを考えないといけませんけど、中長期を見据えた布陣も総合的に考えるということもやっていかなきゃいけないので。いいピッチャーがたくさんいますので。育成から支配下にあげるとか。若手のピッチャーが活躍してくれるというようなことを期待しています」と今後の“プラン”も述べた。

 2013年育成ドラフト1位で創価大からソフトバンクに入団した。2016年7月に支配下登録されると、2017年は34試合に登板して8勝を記録。翌2018年には13勝を挙げブレークし、2020年には11勝、勝率.786で投手2冠。今季は開幕ローテーションから漏れたものの15試合に登板、7勝2敗で防御率2.56という成績だった。プロ通算では185試合に登板し、56勝41敗、防御率は3.32となっている。

(Full-Count編集部)

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