巨人→阪神移籍の30歳は「十分いける」 日米93勝左腕が太鼓判…現役ドラの“大化け候補”
高橋尚成氏が自身のYouTubeで現役ドラフトでの“大化け候補”2人を挙げた
巨人、メジャーリーグなどで日米通算93勝を誇る高橋尚成氏が、9日に行われた第3回現役ドラフトでの“大化け候補”を挙げた。自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新。「難しいな。僕の勝手な予想ですから、あくまでも」と前置きしつつ、2人の名前を口にした。
1人目は畠世周投手(巨人→阪神)だ。2022年には巨人の臨時コーチを務めた高橋氏だけに「話したことがあるという存在だから気になるところもあるので頑張ってもらいたい。応援も込みで大化けしてもらいたい。ジャイアンツ的にはジャイアンツから出てライバル球団で活躍したらちょっと複雑かもしれないですけど、気になる存在なので名前を挙げさせてもらいました」とエールを送った。
2016年ドラフト2位で入団した右腕も、今季はわずか1試合の登板に終わった。30歳と中堅に差し掛かるが、高橋氏は「良さはストレートのキレ。コンビネーションもいいので、使いこなせてセールスポイントをアピールできれば1軍に残っていい活躍ができるんじゃないかと思う。十分行けるんじゃないかなと思いますね。性格はほんわかしているからそれがいい方に出ればすごく楽しみな投手かなと思います」とうなずいた。
2人目は「ソフトバンクから行った選手が活躍できているのも込みで面白い存在になるんじゃないかなと思うので期待したい」と吉田賢吾捕手(ソフトバンク→日本ハム)を指名した。今季は10試合の出場で打率.192ながら、ファームでは79試合打率.303、3本塁打、33打点、OPS.751をマーク。現役ドラフトでの捕手の移籍は3回目にして初だった。
「打てる捕手はそうそういないと思う。ソフトバンクは戦力が大きくて、今年もぶっちぎりの優勝。出られる可能性が少ないというところもあったのかと思いますね。捕手はどのチームもほしいですし、ある程度できている選手がいるのは大きい。そこをピックできた日本ハムはいい。新庄監督が選手を見極めることができる監督。注目しているんじゃないかと思う。十分チャンスはあるし、1軍で出ている姿を見るというのは十分あるのではないかと思いますね」と太鼓判を押した。
第1回では大竹耕太郎投手(阪神)、第2回では水谷瞬外野手(日本ハム)とソフトバンクを旅立った選手の新天地での飛躍が続く。「そういう意味では、デカい戦力に埋もれていた選手が出ていい活躍ができている可能性もあるのでこれもまた楽しみ」と話す。新たなユニホームでの“覚醒”が待たれる。