トライアウトから1か月、NPB入りはわずか3人 合格率“6.7%”…元ドラ1らに届かぬ吉報

元日本ハム・柿木蓮、元広島・岡田明丈、元巨人・陽岱鋼(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】
元日本ハム・柿木蓮、元広島・岡田明丈、元巨人・陽岱鋼(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】

清宮虎太朗はハム、中村亮太はロッテ、鈴木康平は燕と育成契約

 今年のプロ野球12球団合同トライアウトは11月14日にZOZOマリンスタジアムで実施され、45選手が参加した。それから1か月を経てNPB12球団への移籍が決まったのは3選手で、いずれも育成契約。元ドラ1投手らにはまだ吉報が届いていない。

 楽天を戦力外になった清宮虎太朗(せいみや・こたろう)投手は日本ハムと育成契約を結んだ。24歳の清宮は八千代松陰高から2018年育成ドラフト1位で入団。昨年は22セーブで、2軍タイトルを獲得した。最速161キロをマーク。4月5日に支配下昇格したが、3登板で防御率12.00だった。

 ソフトバンクを戦力外になった中村亮太投手は、ロッテに育成で入団した。26歳右腕は東農大北海道オホーツクから2020年育成ドラフト8位で入団。2022年7月に支配下選手登録されたが、同年オフに構想外となり、育成再契約となった。今年7月に支配下復帰したもののオフに2度目の戦力外通告を受けていた。

 巨人を戦力外の鈴木康平投手はヤクルトへ育成で入団した。日立製作所から2017年ドラフト2位でオリックスへ。2023年5月にトレードで巨人へ移籍した。同年は33登板も、今季は1軍機会がなかった。

通算1164安打の陽岱鋼、2015年広島ドラ1の岡田明丈らは“未定”

 今季NPB2軍に参入したオイシックスは元DeNAの高田琢登投手、元ソフトバンクの小林珠維投手を獲得。独立のルートインBCリーグ・神奈川フューチャードリームスは、元ロッテの黒川凱星内野手を獲得した。

 また、2025年から始動する社会人野球「サムティ硬式野球部」は元ヤクルトの尾仲祐哉投手、元広島の曽根海成内野手と選手契約を結んだ。曽根は野手コーチも兼任する。

 一方、NPB通算1164安打を誇る元日本ハム、巨人の陽岱鋼外野手、2015年広島ドラフト1位の岡田明丈投手、大阪桐蔭が2018年の甲子園で春夏連覇した時のエースだった元日本ハム柿木蓮投手らには吉報が届いていない。今後の動向が注目される。

(Full-Count編集部)

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