大谷翔平躍動の裏で5人が引退、苦闘の同級生も 35歳でMLB挑戦…2012年ドラ1の現在地
藤浪は今季メジャー未登板…巨人・菅野は海外、中日・福谷は国内FA権行使
今から12年前、2012年のドラフト会議は多くの大物選手が指名された。日本ハムはメジャー挑戦の意向を表明していた大谷翔平投手(ドジャース)を敢然と1位指名。入団にこぎつけると、5年間で投打二刀流のトップ選手に成長させ、2017年オフにメジャーへ送り出した。ここでは同年ドラフト1位選手の現在地を検証する。
同年の甲子園で春夏連覇を達成した大阪桐蔭のエース、藤浪晋太郎投手には4球団が競合。阪神が交渉権を得た。1年目から10→11→14勝。3年目に最多奪三振のタイトル獲得も、4年目から下降線に入る。2022年オフにポスティングでアスレチックスへ移籍し、シーズン途中にオリオールズへ。2球団で64試合に登板した。今季はメッツ加入もメジャー登板はなく、FAとなった。現在はプエルトリコのウインターリーグで腕を磨く。再びメジャー契約できるか。
菅野智之投手(東海大在学)は、東海大4年時の2011年ドラフトで日本ハムから1位指名(巨人と競合)を受けるも入団拒否。1年間の浪人生活を経て意中の巨人から再度指名され、入団した。今季までに通算136勝をマーク。MVP3度、沢村賞に2度選出され、最多勝と最高防御率を4度、最多奪三振と最高勝率を2度獲得した。35歳右腕は今オフに海外FA権を行使。メジャー移籍を目指している。
中日1位の福谷浩司投手(慶大)は2014年に自己最多の74試合に登板。通算278登板(53先発)で27勝33敗38セーブ、54ホールド、防御率4.04をマークした。今オフに国内FA権を行使した。ソフトバンク1位の東浜巨投手(亜大)には3球団が競合した。2017年には16勝で最多勝。2022年にはノーヒットノーランを達成した。今季は11登板で3勝2敗。来季は3年契約の最終年となる。
194セーブの西武・増田が今季限りで現役に幕、松永昂大ら4選手は2022年までに引退
オリックス1位の松葉貴大投手(大体大)は先発の一角として活躍し、2019途中に中日へ交換トレードで移籍。今季は17登板で5勝をマークした。ヤクルト1位の石山泰稚投手(ヤマハ)は今季37登板で1勝5セーブ、8ホールド、防御率4.35だった。
西武1位の増田達至投手(NTT西日本)は今季限りで現役引退した。1年目からリリーフで活躍し、2015年に最優秀中継ぎ、2020年には最多セーブのタイトルを獲得するなど、2度のリーグ優勝に貢献した。通算560登板で194セーブ、109ホールドをマークした。
他の4選手はすでに引退している。ロッテ1位の松永昂大投手(大阪ガス)は2022年限りで引退。2軍投手コーチを務める。2球団が競合した楽天1位の森雄大投手(東福岡高)も2022年限りで現役に幕を引いた。
DeNA1位の白崎浩之内野手(駒大)は2014年に自己最多の101試合に出場。2018年途中にオリックスへ移籍し、2020年オフに戦力外通告を受けた。2021年に独立の九州アジアリーグに所属する大分B-リングスに入団。2022年限りで引退した。広島1位の・高橋大樹外野手(龍谷大平安)は2021年限りで引退している。
(Full-Count編集部)