防御率7点台で広島退団 11月に韓国移籍も…1か月後に「非常に異例」の破談

広島時代のトーマス・ハッチ【写真:小林靖】
広島時代のトーマス・ハッチ【写真:小林靖】

ハッチは広島で今季5試合登板も0勝3敗、防御率7.36

 契約合意報道から1か月、突如の契約解除となった。今季広島に在籍したトーマス・ハッチ投手が19日、韓国プロ野球(KBO)・斗山ベアーズとの契約が解除になったと韓国メディア「スターニュース」などが報じている。そして「異例のこと」と驚きを伝えた。

「OSEN」などによれば、ハッチは広島を自由契約となった後、11月19日に斗山と契約限度額となる100万ドル(約1億5000万円)で契約を結んだ。助っ人への最高の好待遇を提示する期待の入れようだったが、メディカルチェックを通過できず、破談になったという。

 同メディアは斗山関係者の話とし、「今回のメディカルチェックは過去の選手たちの負傷離脱により基準を厳しく定めた。ハッチの場合は肩が良くなかったし、すぐに手術が必要な程度ではないが、我々の基準には満たなかった。選手側と相互合意の下で契約解除を決定した」と明かしている。

 また「スターニュース」は「契約を結んだ外国人選手がチームに合流する前に破談となるのは非常に異例」と伝え、「衝撃的なニュースだった」としている。斗山はハッチに代わり、今季ドジャースで2試合に登板したザック・ローグ投手と総額80万ドル(約1億2000万円)で契約に合意したと報じられている。

 30歳右腕は2020年にブルージェイズでメジャーデビュー。今季は広島と契約金45万ドル(当時約6670万円)、年俸85万ドル(約1億3300万円)で加入し、開幕ローテーション入りと高い期待を受けていたが、5試合で0勝3敗、防御率7.36に終わり、退団が発表されていた。ハッチの今後の去就にも注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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