MLB議論の“新ルール”は「ちょっと気に入った」 投手不利も…ド軍右腕が肯定的なワケ
ゴールデン・アットバットは「楽しさという面ではとてもクール」
MLBが導入を協議していると話題になっている「ゴールデン・アットバット」。1試合に1回だけ打順に関係なく“最強打者”を打席に送るという仰天ルールには否定的な声が多いが、ドジャースのタイラー・グラスノー投手は「興味深い」などと語っている。
ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」は27日(日本時間28日)、X(旧ツイッター)を更新。「タイラー・グラスノー:ゴールデン・アットバットは『興味深い提案』」と記した。グラスノーは先日、米メディア「ジョムボーイ・メディア」のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」に出演し、ゴールデン・アットバットについて述べていた。
今季9勝をあげた31歳右腕は「僕の最初の反応は、興味深いということ。一方で、野球というスポーツは伝統にとても依存しているという思いもある。もちろん(今までに)ルールの変更などいろいろあったけれど、あまり急に多くの変更を加えたくないのではないかという懸念も(一般的に)あるかもしれないね」と説明。「でも、それはなかなか楽しいという感じもある。割とアメージングなことに思えるね。本当に興味深い提案になるだろう。ただ、それをどう調整するのかが分からない。ビジネスの観点から言えば、それは間違いない。かなり興味をそそられるね。ちょっと気に入ったよ」と続けた。
さらに「(試合の)状況にもよるだろうね。おそらく投手にとってはいいことではないかもしれないけど、楽しさという面では、とてもクールなことだろうね」と見解を示した。
MLBが近年取り入れた新ルールには、「ワンポイント禁止」「ベースの拡大」「守備シフト制限」などがある。「ゴールデン・アットバット」に関しては、通算354勝で歴代最多7度のサイ・ヤング賞を誇るロジャー・クレメンス氏やドジャースのマックス・マンシー内野手らが否定的な考えを示した。コミッショナーのロブ・マンフレッド氏も個人的には支持するわけではないと述べているが、今後の議論に注目が集まる。
(Full-Count編集部)