育成2位→即支配下の“逸材” FA流出の穴埋めに期待…広島ルーキーが示した可能性
広島1位入団の常廣はプロ初登板で初勝利、新人5選手が1軍デビュー
広島の2024年は、8月まで単独首位に立つも9・10月に7勝22敗の大失速。68勝70敗5分の4位でシーズンを終えた。6年ぶりのリーグ優勝は逃したが若手選手が躍動した1年でもあった。ここでは2023年ドラフトで入団したルーキー8人の1年を振り返る。
ドラフト1位の常廣羽也斗投手は、シーズンの大半を2軍で過ごすも9月中旬に1軍に初昇格を果たした。プロ初登板初先発となった9月15日のDeNA戦で、5回1失点でプロ初勝利をあげるなど、2試合に登板し1勝0敗、防御率2.45。来季はオリックスにFA移籍した九里亜蓮投手に代わる先発として期待がかかる。
2位の高太一投手、3位の滝田一希投手はシーズン最終戦となった10月5日のヤクルト戦でプロ初登板。高は2回無失点、滝田は4回1失点でプロ初勝利と、1位の常廣と共に大卒投手3人が1軍で大器の片鱗を見せた。
野手で輝きを放ったのは育成2位で入団した佐藤啓介内野手。開幕から2軍で好調をキープし、6月7日に支配下選手登録。1軍では7試合に出場し15打数2安打の打率.133だったが、2軍ではチームトップの打率.288、4本塁打、33打点を残した。
同じ育成で1位入団の杉田健投手も2軍で新人トップの18試合に登板し2勝5敗、防御率3.12。持ち味の速球を武器に活躍し、来季の支配下登録に期待がかかる。4位の仲田侑仁内野手はシーズン最終戦に「4番・一塁」でプロ初出場初先発。将来の大砲候補として首脳陣の期待も大きい。
5位の赤塚健利投手、育成3位の杉原望来投手も、まだ課題は多いが2軍で順調に経験を重ねている。指名した8人のうち5人が1軍デビューを果たした2023年組。7年ぶりのリーグ優勝に挑む来季、プロ2年目を迎える選手たちの飛躍に期待がかかる。
(Full-Count編集部)