大谷翔平、新年の誓いは「連覇」 今が“全盛期”…見据える二刀流復活&今世紀初の偉業
WS連覇はヤンキースの1998年から2000年の3連覇が最後「特別な難しい難易度」
ドジャースの大谷翔平投手は2025年シーズンへ向けて、今世紀初の世界一連覇を目標に掲げた。ワールドシリーズ連覇はヤンキースが1998年から2000年の3連覇が最後。100年以上の歴史を誇るメジャーでも連覇を成し遂げたのは延べ14チームと限られている。
「もちろん連覇したいというのが一番なので。メジャーリーグで優勝するというのは毎年、必ずどこかしらのチームが優勝するものではあるんですけど、連覇となってくると話はもちろん別で。それだけでかなり回数が限られてくるので、それだけ特別な難しい難易度のことだと思っています」
「そこが来年一番やりたいことではあるかなと思うんですけど、その中でも“足るを知る”ではないですけど、自分の持っているものだったりとか、お世話になっている周りの環境であったりとか、やればやるほど毎年、毎年、重ねれば重ねるほど、なんとなくそっちのありがたみの方が増えてくるというか。なので、そこのバランスですかね。(世界一の欲をかきすぎない)バランスが一番大事だと思っています」
2023年9月に2度目の右肘靭帯の手術。打者専念した昨季は前人未到の「54本塁打&59盗塁(54-59)」を記録し、3度目のMVPを獲得した。二刀流復活が期待される今季はプロ13年目、31歳。今まさに全盛期を迎えていると感じている。
「野球選手としてのピークを迎える、または、今もその中にいると思っているので。それをまずどれだけ維持できるのか、向上していけるのか」
「それと同時にパフォーマンスが低下してくる先というのも、ちゃんと見据えながら、取り組まないといけないことはたくさんあると思うので。そういう考えたくないところも考えなければいけない、そういう年にはなってきている。そこを見据えながら、やる必要はもちろん、今までとは違うかなと思っています」
「どちらも規定(打席、投球回)に近いくらい出場していくのが理想」
3月18、19日にはカブスとの東京開幕戦が控えている。同僚の山本由伸にカブスの今永昇太、鈴木誠也と日本人4選手の同時出場の期待が高まる開幕シリーズだが、ロバーツ監督は故障明けの大谷を打者に専念させると示唆。10月のポストシーズン登板を見据えて、投球イニングを管理する考えを示している。
「今までDHと先発でやってきたので、もちろんその想定では行きます。ただ、どういうふうに投げていくかは、その時のメンバーだったり、配置によって変わってはくる。ポストシーズンを見据えながら、今年見合いに最後に勝つことを想定しながら、シーズン中はより組み立てていく必要がある」
「ベースとなるのは21年から23年くらいの、どちらも規定(打席、投球回)に近いくらい出場していくのが理想ではあると思うので、臨機応変に対応できたらと思っています」
名門・ドジャースでも世界一連覇を達成したことはない。球団史上初の偉業へ邁進する二刀流・大谷が今年も見られる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)