大谷翔平はWBCの「中心になる」 侍Jコーチは“参加熱望”、願う二刀流での大車輪

WBCで力投したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
WBCで力投したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

侍J・吉見投手コーチ、大谷は「どれだけ進化しているのか」

 野球日本代表「侍ジャパン」の吉見一起投手コーチがFull-Countのインタビューに応じ、ドジャースの大谷翔平投手について言及。2026年3月に開催が予定されている第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は「彼中心になると思う」と語り、二刀流が復活する2025年の注目するポイントを挙げた。

「大谷選手がどういう役割をするのかでチームのカラーは変わってくる。前回のWBCのように、二刀流という形で大車輪で活躍してもらうことが1番、僕たちもファンも、多分世界中もですね、願っていると思います。どういう形になるかわかりませんが、やはり彼中心になると思いますね」

 打者に専念して圧倒的なシーズンを送った2024年。そして2025年はいよいよ投手としても“復活”。二刀流での活躍が期待されるなか、吉見コーチは「投手・大谷」のどこを注視していくのか――。

「どれだけ進化しているのか、ですね。160キロを超えるストレートがあるのは誰がみてもわかっています。どうやってローテーションを回っていくのかわかりませんが、あとは世界のトップレベルの中で投げていく中で、まずは1年間投げられるのかっていうところですね」

 手術明けということもあり、どこまで投げることができるのかは大きなポイントとなる。また「あくまで僕の意見ですが」とした上で「やはり三振を奪える能力は大事だと。今回、プレミア12でアメリカや中南米のチームと戦ったときに感じたので、三振率ですかね。どれだけ奪えるのか見たい」と語った。

「大谷選手はストレートがどれだけ戻っているか」

 昨年11月の「ラグザス プレミア12」を通じて痛感したのは「三振が欲しいときに取れるピッチャーって強い」ということ。侍ジャパンでいうと藤平尚真投手(楽天)だったという。「他の国のピッチャーを見ていても、ここぞというときに三振を取れるピッチャーって頼もしいなと思って見ていた。大谷選手だけではないけど、そこは大事になってくるのかなと」と奪三振能力の高さを求めた。

「ストレートだけじゃなくて変化球の精度とか、コントロールとか。全てが大事になってくるんですけど、まずは大谷選手はストレートがどれだけ戻っているかというのは見ていきたいと思っています」

 WBCメンバーの発表はまだ先の話となるが、大谷は昨年末のオンラインインタビューで出場に意欲を示していた。いよいよリミッターが解除される大谷の二刀流が、世界一連覇を目指す侍ジャパンの命運を握る。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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