広島の“聖域”を脅かす存在は? 19年目の名捕手に挑む逸材…注目の2番手争い
19年目を迎える會澤翼、2024年は57試合に出場
2018年以来のリーグ優勝を目指す広島は2025年、先発ローテを担っていた九里亜蓮投手がオリックスにFA移籍、2023年に守護神を務めた矢崎拓也投手が現役ドラフトでヤクルトに移籍するなど主力選手の穴埋めが急務とされる。また、ここ数年、會澤翼が担っていた“第2捕手”も例年以上に競争が激化しそうだ。
2025年の正捕手は、坂倉将吾が務める可能性が高い。2024年は121試合に出場し、捕手でのスタメンは64試合。打撃を活かすため、一塁での起用もチームトップの49試合と併用が続いた。今季、一塁での起用が見込まれる新助っ人のエレフリス・モンテロが日本の野球に適応すれば、坂倉は捕手としての出場が増えそうだ。
大黒柱としてチームを支えてきた會澤は、19年目を迎える。球団初の3連覇、侍Jでも活躍した36歳の“経験値”は大きな戦力だが、會澤の居場所を脅かす選手の出現も待たれるところだ。
1番手は2024年に56試合に出場した石原貴規。30試合にスタメン出場し打率.230、3本塁打の成績を残した。6年目の2025年は坂倉に続く第2捕手の座を確立させたい。
2軍にも捕手の逸材が多い。6年目の持丸泰輝は2024年、2軍で打率.268、2本塁打、16打点と打撃でアピール。4年目の高木翔斗は自己最多の41試合に出場した。20歳の清水叶人も40試合に出場し経験を積んだ。15年目を迎える磯村嘉孝も2軍で打率.288を残した。
1軍の捕手枠は3枠が予想される。例年だと坂倉、會澤の2枠が決まり、残り1枠を争う構図だった。激しい“第2捕手”争いがチームの底上げにつながるのは間違いないだろう。
(Full-Count編集部)