巨人で激化する争い…1842安打の35歳も正念場 「3」枠を狙う助っ人&逸材野手

巨人のエリエ・ヘルナンデス、丸佳浩、浅野翔吾(左から)【写真:矢口亨】
巨人のエリエ・ヘルナンデス、丸佳浩、浅野翔吾(左から)【写真:矢口亨】

新助っ人キャベッジは2023年に3Aでトリプルスリー、育成の20歳ティマは2軍で15発

 巨人はリーグ連覇、2012年を最後に遠ざかっている日本一へ、積極的に補強を敢行した。ソフトバンクから国内FA権を行使した甲斐拓也捕手、楽天を自由契約となった田中将大、中日から自由契約となったライデル・マルティネスの両投手ら実績十分の大物を獲得。新外国人としてトレイ・キャベッジ外野手も加わった。外野の定位置争いは白熱しそうだ。

 27歳のキャベッジは2023年にエンゼルス傘下3Aソルトレークで打率.306、30本塁打、32盗塁のトリプルスリーを達成。メジャー通算では67試合に出場した左の大砲候補だ。巨人の外野手で2024年に100試合以上出場したのは、通算1842安打を誇る丸佳浩(138試合)だけ。18年目の2025年は、4月に36歳を迎える。

 オコエ瑠偉、萩尾匡也、秋広優人(登録は内野手)、浅野翔吾、佐々木俊輔ら若手外野手にとっては大きなチャンスといえる。2024年、オコエは自己最多68試合、萩尾は56試合、浅野は40試合、佐々木は59試合に出場し、非凡な才能を示した。22歳の秋広は26試合出場にとどまったが、2023年は121試合で10本塁打を放っており、きっかけ一つで変わってくる可能性は十分ある。2024年途中に西武から移籍した若林楽人外野手もいる。

 2024年途中に加入したエリエ・ヘルナンデス外野手は交流戦で打率.342、3本塁打、10打点の好成績でチームを勢いに乗せた。左手首骨折で56試合出場にとどまったが、打率.294、8本塁打、30打点。復帰したポストシーズンは振るわなかったものの、状態さえ戻ればポジション確保に近い位置にいる。

 外国人では育成にも候補がいる。ドミニカ共和国出身で20歳のフリアン・ティマ外野手は2024年、2軍でリーグ2位の15本塁打をマークした。チェコ出身で、2023年WBCで佐々木朗希投手から二塁打を放つなど活躍したマレク・フルプ外野手は2024年9月に入団。みやざきフェニックス・リーグで本塁打を放つなど存在感を示した。

 ベテランに助っ人、若手による競争は激化の様相。春季キャンプで見られるであろうアピール合戦は、チーム力の底上げにつながりそうだ。

(Full-Count編集部)

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